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「取引停止やで」道の駅の業者に圧力!京都・南丹市長選で選挙違反事件 “野中派”の陰りを指摘する声も

道の駅

『道の駅 京都新光悦村』の複数の契約業者に”圧力”があったという(京都・南丹市)

「40年選挙にかかわってるが、こんな選挙違反事件は聞いたことがない。お金を渡して“これで票をまとめてくれ”と“お願い”するのがよくある手口だが、“商売できなくするぞ”と迫るんやから前代未聞のこと」

 地元のベテラン元議員もこう驚く選挙違反事件が発覚した。

 京都府警は4月11日、10日投開票の京都府の南丹市長選を巡り、道の駅の契約業者に対して特定の候補者を支援するよう迫ったとして、公職選挙法違反(選挙の自由妨害)の疑いで、落選した無所属新人の野中一秀氏の選挙対策本部副本部長で、公益財団法人園部町農業公社代表理事の佐々谷吉美容疑者(81才)を逮捕した。

「佐々谷は3月中旬、南丹市にある『道の駅 京都新光悦村』で販売委託契約を結ぶ複数の業者に野中氏の応援をするよう迫りました。

 佐々谷が代表理事を務めていた同法人はこの道の駅の指定管理業者で、佐々谷は“駅長”として業者を選定する権限を持っていた。圧力を受けた業者が警察に相談、事件が発覚したのです」(事情を知る地元関係者)

「そっちを応援するなら取引停止やで」

 佐々谷容疑者が行った“圧力”は契約業者を震え上がらせた。

「どうするんや」

 佐々谷容疑者は契約業者を呼び出すと、目の前に野中氏への推薦状を置き、サインするように迫った。業者が断ると「そっちを応援するなら取引停止やで」「出入り禁止や」「どっちか勝っても負けても(商品を)持って帰れ」などと言い放ったという。

「うちの会社はこの道の駅での売上の割合は大きく、ただでさえこのコロナ禍で売上が激減してる中で、商品を置かれんようになったら食っていかれへん。多くの従業員も抱えている。どうしたらええかわからなくて夜も眠れませんでした」(ある契約業者)

 他にも、佐々谷容疑者から、この道の駅以外の他の地域での営業についても「できなくするぞ」と言われた業者もいた。

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