国内

放火犯として逮捕「元有名俳優」の冤罪主張に「東住吉事件」の女性が支援していた

逮捕から19年が経ったいまも無実を主張し続けている大地嘉之

逮捕から19年が経ったいまも無実を主張し続けている大地義行(写真提供/二村真弘氏)

 2003年1月、京都市内の自宅に火を付け同居していた女性を殺害したとして、放火殺人の疑いで当時38歳の男性が逮捕された事件が、再び動きを見せている。最近になって新たな目撃者が現われたからだ。さらに逮捕後に裁判で有罪判決を受けた無期懲役囚が「元有名俳優」であることも注目を集める理由になっているという。事件発生からすでに19年が経ったいま、何が起きているのか──。事件を取材しているジャーナリストの相澤冬樹氏がレポートする。

 * * *

「俺はバカだけど、絶対にやってない!」

 大阪を舞台にしたヤクザ映画『新・仁義なき戦い。』(2001年公開)で、豊川悦司、布袋寅泰、佐藤浩市、岸部一徳らとともに共演した俳優・大地義行(だいち・よしゆき)という俳優をご存じだろうか? ほかにも数多くの作品に出演していたが2003年以降、ぱったりと活動が途絶える。

 本名・平野義幸氏(57)。38歳の時に放火殺人の疑いで逮捕された。京都にある平野氏の自宅が全焼した事件で、火元は寝室のあった2階。死亡したのは平野氏と内縁関係にあった女性で、ベッドで手足を縛られていた。検察は、平野氏がベッドのそばに火をつけ女性を殺害したとして起訴し、「被害者を救助するための行動をまったく起こさなかった」「被害者が救出される可能性を自ら閉ざした」と主張した。

 裁判所もこの主張を受け入れ「無期懲役」の判決が確定した。平野氏は当時覚醒剤を常用していたほか、傷害罪で執行猶予中でもあり、疑われても仕方のない状況ではあった。しかし、彼は逮捕から一貫して無実を訴え続けている。

「オレは極悪人で、どうしょうもないバカ。だけど絶対にやってない!」

関連記事

トピックス

近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
2025年10月末、秋田県内のJR線路で寝ていた子グマ。この後、轢かれてペシャンコになってしまった(住民撮影)
《線路で子グマがスヤスヤ…数時間後にペシャンコに》県民が語る熊対策で自衛隊派遣の秋田の“実情”「『命がけでとったクリ』を売る女性も」
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
文化勲章受章者を招く茶会が皇居宮殿で開催 天皇皇后両陛下は王貞治氏と野球の話題で交流、愛子さまと佳子さまは野沢雅子氏に興味津々 
女性セブン
各地でクマの被害が相次いでいる(右は2023年に秋田県でクマに襲われた男性)
「夫は体の原型がわからなくなるまで食い荒らされていた」空腹のヒグマが喰った夫、赤ん坊、雇い人…「異常に膨らんだ熊の胃から発見された内容物」
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
相次ぐクマ被害のために、映画ロケが中止に…(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
《BE:FIRST脱退の三山凌輝》出演予定のクマ被害テーマ「ネトフリ」作品、“現状”を鑑みて撮影延期か…復帰作が大ピンチに
NEWSポストセブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン