ライフ

スマホ、デスクワーク、熱々のお茶…日々の行動と「がんリスク」との関係性

(写真/Getty Images)

がんにかかりやすい人が食べているものとは?(写真/Getty Images)

「ダイエットになるから」と白米を減らして肉を摂り、おやつタイムは熱いお茶と一緒にカロリーゼロのお菓子を食べ、スマホを片時も手放さない──こんな行動が、がんを引き寄せている可能性があるという。

 マスクをつけたまま3度目の春を迎えたいま、新たな病魔が静かに忍び寄ってきている。秋津医院院長の秋津壽男さんが言う。

「コロナ禍における検診控えに加え、テレワークによる座りっぱなしの生活や食生活の乱れが原因で、無意識のうちにがんにかかるリスクを上げる行動をとってしまっている人は少なくありません」

 いくら新型コロナの対策が万全だったとしても、さらに深刻な病気にかかってしまえば元も子もない。

「とはいえ、かつては正体不明の“不治の病”だったがんも、医療や科学の進歩によって発症のメカニズムや、かかりやすい人の特徴が次々に明らかになっています。つまり、あらかじめ罹患リスクを上げる行動や生活習慣を知れば、予防に努めることができるようになってきたのです」(秋津さん)

 今回、本誌女性セブンは世界中で行われているがんに関する最新研究を集めた。あなたのその何気ない行動が、健康を遠ざけているかもしれない──。

低炭水化物食でがんが作られる

 今年3月に発表され、人工甘味料とがんの関連性に関する調査が発表された。フランスで10万人以上を対象として行われた大規模な研究結果によって、「アスパルテーム」と呼ばれる人工甘味料の摂取量が多い人は乳がんと大腸がんのリスクが高まることが明らかになったのだ。米ハーバード大学元研究員で内科医の大西睦子さんが解説する。

「過去にもアスパルテームの摂取ががんリスクを上げることを示唆する研究は複数あり、2005年にイタリアで行われたラット1800匹を使った実験でも、白血病をはじめとした血液がんとの関連を裏付ける結果が出ています。人工甘味料は“砂糖いらずのカロリーゼロ”とうたわれ、ジュースやお菓子などに幅広く使われていますが、摂取しないに越したことはありません」

関連記事

トピックス

WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
高校時代には映画誌のを毎月愛読していたという菊川怜
【15年ぶりに映画主演の菊川怜】三児の子育てと芸能活動の両立に「大人になると弱音を吐く場所がないですよね」と心境吐露 菊川流「自分を励ます方法」明かす
週刊ポスト
ツキノワグマは「人間を恐がる」と言われてきたが……(写真提供/イメージマート)
《全国で被害多発》”臆病だった”ツキノワグマが変わった 出没する地域の住民「こっちを食いたそうにみてたな、獲物って目で見んだ」
NEWSポストセブン
2020年に引退した元プロレスラーの中西学さん
《病気とかじゃないですよ》現役当時から体重45キロ減、中西学さんが明かした激ヤセの理由「今も痺れるときはあります」頚椎損傷の大ケガから14年の後悔
NEWSポストセブン
政界の”オシャレ番長”・麻生太郎氏(時事通信フォト)
「曲がった口角に合わせてネクタイもずらす」政界のおしゃれ番長・麻生太郎のファッションに隠された“知られざる工夫” 《米紙では“ギャングスタイル”とも》
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
将棋界で「中年の星」と呼ばれた棋士・青野照市九段
「その日一日負けが込んでも、最後の一局は必ず勝て」将棋の世界で50年生きた“中年の星”青野照市九段が語る「負け続けない人の思考法」
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン