国内

パスポートさえ持っていない 皇族は自由な恋愛も難しい──衝撃のインタビュー録『秋篠宮』【第2回】

自由な恋愛も海外旅行も難しい皇族がたはどう過ごされているのか(写真は眞子さんの結婚会見時/JMPA)

自由な恋愛も海外旅行も難しい皇族がたはどう過ごされているのか(写真は眞子さんの結婚会見時/JMPA)

 今から30年近く前の秋篠宮の言葉を、ジャーナリスト・江森敬治氏は最近よく思い出す。「学生時代に結婚相手を見つけないと結婚は難しいですよ」──これは紀子妃との馴れ初めについて語った際の発言だった。長女・眞子さんのケースとは、時代が違う。しかし、皇族の結婚を巡っては、ますますハードルが高くなっている状況があるという。江森氏が長年にわたって聞いてきた、秋篠宮の肉声を紹介する。【全3回の第2回。第1回から読む

 * * *
「外出すれば、皇族の動静は常にマスコミなどから注視されます。どこに行くにも警備担当者が付く。彼らの行動は、一般人と比べ、かなり制約されたものでしょう。普通に恋愛を楽しむことは、なかなか困難です」(江森氏)

 江森氏による秋篠宮本人へのインタビュー録『秋篠宮』(5月11日出版予定)でも、長女の結婚問題に紙幅が多く割かれている。だが、それはスキャンダルとは違った切り口である。

〈長女について述べるならどうしても触れておかなければならないことがある。結婚して民間人となった彼女には、離婚しても戻る家はないということだ。

 まず秋篠宮を名乗れない。姓はどうするのか。一般国民と同じく、「上手くいかなかったら離婚すればいい」という考えは通用しない。結婚の、いや離婚の「自由」すら彼女にないことを、私たちは一度冷静になって考えなければならない〉

 眞子さんが頑なに結婚へと進んでいった背景に、皇族の自由や人権を巡る問題があると、同書は指摘する。

 江森氏はあるとき、秋篠宮にこう聞いたという。

──殿下は、パスポートはお持ちでしょうか?

 答えは、こうだった。

「外交旅券が、そのつど発行されますね」

 それゆえ公的、私的を問わず外国訪問のたびに宮内庁を通じて外務省に申請し、外交旅券を発行してもらわなければいけないという。入国手続きなどがスムーズにいくように、外務省を通じて事前に訪問国に連絡し、調整してもらう必要があるのだ。

 もちろん、眞子さんにも結婚前にはパスポートはなかった。小室圭さんは長く米国に留学していた。会いたくてもすぐ米国に行けない。諸手続や経費などの問題に加え、彼女の場合だと、記者発表も考えなくてはいけない。

関連記事

トピックス

10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(クマの画像はサンプルです/2023年秋田県でクマに襲われ負傷した男性)
ヒグマが自動車事故と同等の力で夫の皮膚や体内組織を損傷…60代夫婦が「熊の通り道」で直面した“衝撃の恐怖体験”《2000年代に発生したクマ被害》
NEWSポストセブン
対談を行った歌人の俵万智さんと動物言語学者の鈴木俊貴さん
歌人・俵万智さんと「鳥の言葉がわかる」鈴木俊貴さんが送る令和の子どもたちへメッセージ「体験を言葉で振り返る時間こそが人間のいとなみ」【特別対談】
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン