芸能

ユーミン、デビュー50周年“音楽で稼ごうなんて考えない”自然体の70年代

ユーミン

7月でデビュー50周年を迎えるユーミンこと松任谷由実(写真/共同通信社)

 ユーミンの音楽を聴くと、そのときの自分、隣にいた相手、一緒に行った場所や会話まで思い出す──。昭和、平成、令和のいまも、常に第一線で活躍し続けている彼女は、どんな道のりを歩んできたのだろうか。デビュー50周年を迎えるいま、彼女と親交のある人々の証言とともに、振り返ってみよう。【全3回の1回目】

 7月5日でデビュー50周年を迎えるユーミンこと松任谷由実(68才)。これまでにシングル41枚、アルバム39枚を発売。なんと80曲以上が映画やドラマの主題歌になり、CMには100曲以上が起用されている。

 そして、現在は全国で60公演を超えるコンサートツアー『深海の街』の真っ只中。まったく年齢を感じさせないパワフルな姿を見せている。

 デビュー当時からつきあいのある音楽評論家で尚美学園大学副学長の富澤一誠さんは次のように語る。

「ユーミンはぼくより3才年下ですが、初めて会ったときから自信に満ちあふれ、大事な話をするときは、身を乗り出すようなタイプでした。

 そして、よく自分のことを“天才”と言っていました。それは、自分にそう言い聞かせていたようですが、まさに天才だからこそいまの若い世代にも刺さるんだと思います」

 富澤さんが言うように、3月にJUJU(46才)が、松任谷夫妻のプロデュースでカバーアルバムを発売して話題になったばかりだが、そのほか、この2年だけでも浜崎あゆみ(43才)やエレファントカシマシ・宮本浩次(55才)、原田知世(54才)らもカバー曲を歌っている。その影響力は歌手だけにとどまらない。ファッション評論家の生駒芳子さんは次のように語る。

「スーパー個性的で“モードの遊園地”のように見ていて楽しい。それでいて、取り入れたくなるようなものもあるからユーミンは憧れの存在であり続けていると思います」

 日本の文化に影響を与え続けてきたユーミンは、どんな軌跡をたどってきたのだろう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏(=左。時事通信フォト)と望月衣塑子記者
山尾志桜里氏“公認取り消し問題”に望月衣塑子記者が国民民主党・玉木代表を猛批判「自分で出馬を誘っておいて、国民受けが良くないと即切り捨てる」
週刊ポスト
「〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。」
「自分は捨てられたと思うのは簡単。でも…」赤ちゃんポスト第1号・宮津航一さん(21)が「ゆりかごは《子どもの捨て場所》じゃない」と思う“理由”
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
NEWSポストセブン