芸能

橋幸夫 人生で最もモテる時期に「はさみ将棋ばかりしていた」苦い思い出

いろいろと羽を伸ばしたい時期だったが…

いろいろと羽を伸ばしたい時期だったが…

 昭和を代表するスター・橋幸夫が、来年5月3日をもって歌手活動にピリオドを打つ―─。その知らせを聞いて居ても立ってもいられなくなったのが、『週刊ポスト』で「昭和歌謡イイネ!」を連載するクレイジーケンバンドの横山剣だ。激しく妖しくも華やかだった当時の芸能界のあれこれを、橋と横山が振り返る。【全5回の第4回。第1回から読む

 * * *
横山:地方の公演先では、それなりのお楽しみもあったんじゃないかと思うんですが。

橋:バンドの連中は、楽器を弾きながら、ずっと客席の女の子を品定めしてるわけ。ステージが終わると、即座にその子のところに駆けつけ、「夜の何時に、〇〇旅館に来てくれ」と逢引の話をパッパッとまとめちゃう。

横山:うわあ、役得ですね。バックのミュージシャンですらそれだけモテたのなら、主役の橋さんは、さぞかしウハウハだったんじゃないですか? 最高の10代ですね!

橋:いやいや、18や19だった自分が一番遊んだっていいはずなのに、そうは問屋が卸さなかった。

横山:えっ、うまい話はなかったんですか?

橋:付き人として、僕に同行していたのが、実の姉でして……。バンドのメンバーが「一緒に遊びに行こうよ」と誘ってきても、「絶対行っちゃいけません」と僕を止める。楽屋にだって、女の子なんかひとりも入れないんですから。その間、僕以外のみんなは、いろいろと羽を伸ばしていたみたいですけどねえ。

横山:その間、橋さんは何をしていたんですか。

橋:はさみ将棋をやっていました(笑)。私の青春、真っ暗ですよ。姉貴に見張られる生活は、都合4年間も続きました。その姉貴、おかげさまで80過ぎた今も、ピンピンしてますけど(笑)。

横山:お姉さんから解放された後は、自由を謳歌なさったことでしょうね。

橋:まあ、ご想像にお任せします(笑)。その頃からは、村田英雄さんを始めとする先輩方が、お座敷に連れて行ってくれるようになりました。

横山:楽しそうですね。

橋:いろいろと勉強させていただきました(笑)。それに比べ、最近の若いタレントはかわいそう。だって、マスコミの監視が厳しくて、人生で最もモテる盛りの時期に、自由に遊べないんだから。

関連キーワード

関連記事

トピックス

六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
高市早苗総理の”台湾有事発言”をめぐり、日中関係が冷え込んでいる(時事通信フォト)
【中国人観光客減少への本音】「高市さんはもう少し言い方を考えて」vs.「正直このまま来なくていい」消えた訪日客に浅草の人々が賛否、着物レンタル業者は“売上2〜3割減”見込みも
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン