ライフ

五月病に悩む若手社員へ 「トリセツ」シリーズ黒川伊保子氏が語る「他人との距離感の掴み方」

薫風とは裏腹に…(イメージ)

薫風とは裏腹に…(イメージ)

 最大で10連休となった今年のゴールデンウィークが明けた。コロナ禍で迎える3度目のこの季節、全国の新入社員たちを悩ませているのが「五月病」ではないか。先日、『45cmの距離感 -つながる機能が増えた世の中の人間関係について-』(WAVE出版)を上梓したエッセイストの小林久乃氏が、『トリセツ』シリーズで知られる脳科学者・黒川伊保子氏に五月病を緩和する方法について聞いた。

 * * *
 春先から乱高下気味の気温が続き、私自身、心身が疲弊していたように思う。人間はロボットではなく、日本人なら四季に触れ、日本らしい行事を体感しつつ生活をしている。だからこそ今、5月の気持ちが良い気候は愛おしい。また今年も酷暑になるのだろうか。夏前のウォーミングアップのような気持ちである。

 ただこんな爽やかな結論でいるのは私だけかもしれない。5月といえば……これまた日本の風物詩と言われる、五月病のシーズンでもある。連休が明け、あちこちから「仕事に行きたくない」という声が聞こえてくる。

 五月病は正式な医学用語ではないが、就職や入学などで4月から新しい環境での生活をスタートさせた人が、その緊張やストレスから、5月の連休明け頃に「無気力」や「不安感」が強い状態が続くことを指す。

 一人で飲んでいると「周囲とどんなふうに合わせていいのか分からないから、もう辞めようと思うんです」と若者から相談をされたりする。はたまたSNSでは「3日で辞めて、これからはブログを書いてフリーランスで働こうと思います!」という猛者(?)も見かけた。とにかくそういった声が多い。会社員ではない私のところにまで届くのだから、Z世代の間ではもっとハードな会話が交わされているはずだ。

 会社を辞めるのが悪いとは言わない。ただ、それが“五月病”的な衝動によるものだとすれば、なんだか少しもったいないような……? との考えが膨らんできた。

関連記事

トピックス

安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
「『あまり外に出られない。ごめんね』と…」”普通の主婦”だった安福久美子容疑者の「26年間の隠伏での変化」、知人は「普段通りの生活が“透明人間”になる手段だったのか…」《名古屋主婦殺人》
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
《名誉毀損で異例逮捕》NHK党・立花孝志容疑者は「NHKをぶっ壊す」で政界進出後、なぜ“デマゴーグ”となったのか?臨床心理士が分析
NEWSポストセブン
2025年九州場所
《デヴィ夫人はマス席だったが…》九州場所の向正面に「溜席の着物美人」が姿を見せる 四股名入りの「ジェラートピケ浴衣地ワンピース女性」も登場 チケット不足のなか15日間の観戦をどう続けるかが注目
NEWSポストセブン
「第44回全国豊かな海づくり大会」に出席された(2025年11月9日、撮影/JMPA)
《海づくり大会ご出席》皇后雅子さま、毎年恒例の“海”コーデ 今年はエメラルドブルーのセットアップをお召しに 白が爽やかさを演出し、装飾のブレードでメリハリをつける
NEWSポストセブン
昨年8月末にフジテレビを退社した元アナウンサーの渡邊渚さん
「今この瞬間を感じる」──PTSDを乗り越えた渡邊渚さんが綴る「ひたむきに刺し子」の効果
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《中村橋之助が婚約発表》三田寛子が元乃木坂46・能條愛未に伝えた「安心しなさい」の意味…夫・芝翫の不倫報道でも揺るがなかった“家族としての思い”
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
「秋らしいブラウンコーデも素敵」皇后雅子さま、ワントーンコーデに取り入れたのは30年以上ご愛用の「フェラガモのバッグ」
NEWSポストセブン
八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人》大分県警が八田與一容疑者を「海底ゴミ引き揚げ」 で“徹底捜査”か、漁港関係者が話す”手がかり発見の可能性”「過去に骨が見つかったのは1回」
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン
クマによる被害が相次いでいる(getty images/「クマダス」より)
「胃の内容物の多くは人肉だった」「(遺体に)餌として喰われた痕跡が確認」十和利山熊襲撃事件、人間の味を覚えた“複数”のツキノワグマが起こした惨劇《本州最悪の被害》
NEWSポストセブン
近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン