バイデン大統領にはどう対応されるのか(写真/共同通信社)
語学力だけではない。文化や生活様式にまで精通されている。記憶に新しいのは2019年5月、陛下の即位後初めての国賓として、アメリカのトランプ大統領(当時)が来日した。皇居・宮殿の玄関で、両陛下は通訳なしで大統領夫妻を迎えられた。
「晩餐会のお見送りの際、雅子さまはメラニア夫人と両頬を軽くふれあわせるチークキスを交わされました。チークキスは通常アメリカの人はほとんどしません。ですが、スロベニア出身のメラニア夫人には親しい友人とチークキスをする文化がある。そういった異文化理解があり、事前の情報をしっかり確認されていた雅子さまだからこそ成しえたのでしょう」(前出・外務省関係者)
今回、バイデン氏と両陛下の接見があれば、ロシアによるウクライナ侵攻が話題に上ることは充分に考えられる。
「バイデン氏は当然、雅子さまのバックグラウンドは頭に入れているので、ロシアについての見解を求める場面があるかもしれません。それに対し雅子さまは日本の皇后として、沈黙せざるを得ないジレンマがあります。しかし、あらゆる命が大切にされるべきであること、長びく争いに胸を痛めていることは、ストレートに伝えられるでしょう」(前出・宮内庁関係者)
平和希求の思いが、バイデン氏の心に響くことを願うばかりだ。
※女性セブン2022年5月26日号