あの短いサラサラヘアだから演歌は勿論洋楽だって往年のヒット曲だって、今のポップスだって歌えちゃうのである。私は島津が歌うKing Gnuの『白日』にAdoが歌う『踊』を聴いてひっくり返ったことがある。すごい。今の子のあの言葉数をうめていけるのだ。大変な技術、センス、歌声である。
「島津メモ」として熊本出身。ちびっ子のど自慢荒らし。全国大会では子供同士の水森かおりと激突。14歳で星野哲郎先生に弟子入り。小さい頃は母より「演歌養成ギブス」をつけられていた。今でもずっとずっと尊敬する歌声は北島三郎。いったいどこまで上手くなるのか歌怪獣。
イラスト/佐野文二郎
※週刊ポスト2022年5月20日号