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佐々木朗希 恩師が語る高校時代のフォーム「入学当初はカクカクしていました」

佐々木朗希の高校時代のフォームはどうだったか?

佐々木朗希の高校時代の投球フォームはどうだったか?

 4月10日、日本プロ野球では28年ぶりとなる完全試合を達成し、国内のみならずメジャーからも注目されるようになった佐々木朗希(20)。岩手県立大船渡高校の体育科の教員で、硬式野球部の元監督である國保陽平氏(35)は、高校時代の佐々木をこう振り返る。

「入学したばかりの頃は、投球フォームも走り方も、動きがカクカクしていました。もともと柔軟性はありましたが、時間を経るなかで少しずつ滑らかな動作となっていきました」

 佐々木は1年夏に147キロを計測し、2年になって157キロ、そして3年春の高校日本代表の紅白戦で163キロと最高速を更新していった。投球フォームに関して、「特別な指導はしていません」と國保氏は言う。

「僕が投手に言うのは、とにかく一番力強く球を放せるポイントを探しなさい、ということ。人それぞれ骨格が異なるわけですから、投げる腕の角度やリリースポイントも違ってくる。もちろん、リリースポイントが打者に近ければより打者に時間を与えないことにつながりますが、それによって制球が安定しなくなれば意味はない。そういうことは朗希とも日頃から話していました」

 卒業から2年半──投球フォームは3年夏と比べて大きく変わっていない。

「高校生には通用しても、プロが相手となれば見切られるし、いくら球が速くても打たれてしまう。そこでプロ入り後、フォームを修正する必要が生じてしまうのが通常でしょう。変わらないでプロ野球生活を送れているのは幸せなことだと思います」

 現在は部長の立場で佐々木の後輩を指導する國保氏は、動画配信サービスのパ・リーグTVで佐々木の登板試合を観戦するのが一番の楽しみだ。

【プロフィール】
佐々木朗希(ささき・ろうき)/2001年11月3日生まれ、岩手県陸前高田市出身。県立大船渡高校を卒業後、2019年のドラフト1位で千葉ロッテマリーンズに入団。4月10日に28年ぶりの完全試合と史上初の13者連続奪三振を達成した。

取材・文/柳川悠二 撮影/藤岡雅樹

※週刊ポスト2022年5月27日号

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