「積極的に見たいわけじゃないけど、離脱もしづらい」という苦しい状況にある人が、「ちむどんどん」を見ながら最大限にちむどんどんするにはどうすればいいのか。5つのコツを考えてみました。
その1「暢子のガサツで非常識な行動を嘆き、自分が親や上司ならどう叱るかを考える」
その2「善良だけどダメという母親の優子の演じている仲間由紀恵に同情を寄せる」
その3「賢秀ニーニーのバカっぷりを見て『自分の身内じゃなくてよかった』と安堵する」
その4「twitterの『#ちむどんどん反省会』を読んで荒ぶった心を浄化する」
その5「続いて放送される『あさイチ』の博多華丸・大吉さんが、どんな苦し紛れな朝ドラ受けをするかを楽しむ」
友人との会話のネタにしたり、SNSを駆使したりするのもいいでしょう。この5つを実践して、結果的に「ちむどんどん」を見るのが楽しみになれば、めでたしめでたし。しかし、いっこうに楽しくちむどんどんしなかったら、あるいは厄介な方向にちむどんどんし過ぎて苦しむことになったら、いよいよ最後の手段です。
漠然とした抵抗感や罪悪感を振り払って、勇気を出して「離脱」の道を選びましょう。そして、きっちり「離脱」できた暁には、がんばった自分、負けなかった自分をホメてあげます。好みに合わない番組を見るのをやめただけで、そこまでの達成感や満足感が得られるなんて、やっぱり朝ドラは素晴らしいですね。
しかしまあ、好みに合わないなら、黙って見るのをやめればいいじゃないかという意見もあるでしょう。ごもっともです。ひねくれた感想を言ったり書いたりして、せっかく楽しく見ている人に不愉快な思いをさせるのは、たしかに迷惑。そのへんも「もしかして迷惑かな……」と心配をふくらませることで、別のちむどんどんが味わえます。ああ、無敵なり「ちむどんどん」!