芸能

有吉弘行が上島竜兵さんに捧げた中島みゆき『ホームにて』 都会で踏ん張る2人を支えた一曲

上島さんがよく歌い有吉弘行はラジオで流した『ホームにて』とは

上島さんがよく歌い有吉弘行はラジオで流した『ホームにて』とは

 有吉弘行が「恩人」として必ず名前を挙げていた上島竜兵さん(享年61)。2人にはともに中島みゆき(70才)のファンであるという共通点があった。故郷への思いを胸にしまい、都会で懸命に踏ん張っていた彼らを支えた中島みゆきの隠れた名曲を、いまこそ──。

「曲行く? 今日ぐらいは、上島さんがよく歌ってた好きな歌ですかね……」

 5月15日に生放送された『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系ラジオ)で、時折声を詰まらせながら語った有吉弘行(47才)。この日のオープニングでは、5月11日に61才で亡くなったダチョウ倶楽部の上島竜兵さんを追悼し、中島みゆき(70才)が1977年に発表した『ホームにて』を選曲した。

 アコースティックギターの静かなイントロの後に、中島の歌声が語り掛けるように響く。有吉がこの曲を知ったのは、「竜兵会」だった。

「竜兵会は、仕事がなかった頃の有吉さんや土田晃之さん(49才)、劇団ひとりさん(45才)らが上島さんを慕って集まった会。上島さんはなじみの居酒屋にメンバーを連れて行き、いつも自分のおごりで飲み食いさせていました。ただ、上島さんはいつもベロベロに酔っ払い、有吉さんらに『何やってんだよ!』と突っ込まれていましたね(笑い)」(テレビ局関係者)

 先輩風を吹かせることもなく、後輩の前で酔い潰れてくだを巻く。飾らない人柄で誰からも愛された上島さんが、好んで熱唱したのが『ホームにて』だった。

「竜兵会でへべれけになった上島さんは深夜3時くらいにカラオケのマイクを握り、号泣しながらこの曲をよく歌っていました。最初は『何泣いてんだよ』と突っ込んでいた有吉さんも、次第に曲に魅了され中島さんのオリジナル曲を聴くようになった。いまや有吉さんは大のみゆきファンで、自分が運転する車では彼女の歌しか聴かないそうです」(前出・テレビ局関係者)

 上島さんと有吉をつないだ『ホームにて』とは、どのような曲か──。

都会で暮らす地方出身者の心を歌った

『ホームにて』は、中島が1977年に発表したアルバム『あ・り・が・と・う』に収録された一曲で、のちにシングル『わかれうた』のB面として収録された。シングルとはいえB面で、『時代』や『ファイト!』のように誰もが知るメジャーな曲ではない。それでもこの曲は多くの人を魅了し、槇原敬之(53才)や工藤静香(52才)、高畑充希(30才)らが続々とカバーした。

 この曲は、ふるさとへと向かう最終の汽車の出発を待つ駅の情景から始まる。駅長がやさしく乗車を促すなか、足早に車内に乗り込んだ乗客たちは笑顔を見せる。出発の時間がきて汽車のドアが閉まりかけるが、まだ駆け足で滑り込めば、なつかしいふるさとに帰ることができる。だが主人公はホームにたたずんだまま動けない。汽車のドアはゆっくりと閉じ、その手に残されたのは、ふるさと行きの乗車券だった──。

関連記事

トピックス

羽生結弦(写真は2022年)
【ミニスカ、恋愛歴も】羽生結弦にとって想定外?「元妻Aさんの過去情報」も離婚理由になったか 
NEWSポストセブン
三浦百恵さんの作品が専門誌表紙に 名実ともに日本のトップキルト作家となり教室では「三浦様」と“神格化”
三浦百恵さんの作品が専門誌表紙に 名実ともに日本のトップキルト作家となり教室では「三浦様」と“神格化”
女性セブン
検査入院したという神田正輝
《旅サラダの当面休養を発表》神田正輝、病院嫌いになった生命力への絶対的自信「谷底に落下」「血まみれから回復」
NEWSポストセブン
生配信イベントに登場した錦戸(左)と赤西(右)
赤西仁&錦戸亮に“無礼”な質問、山下智久はエキストラ扱い…中国SNSコラボでの「日本ではありえない」大誤算
女性セブン
発酵食品のYouTube企画も行う
『ブギウギ』撮影秘話 母親ツヤ役・水川あさみ、別れのシーンで号泣する趣里を前に涙こらえられず“台本無視”
女性セブン
GACKT
《『翔んで埼玉』GACKTの高校時代》常連「餃子の王将」前で卒アル撮影、滋賀県人として過ごした知られざる姿「学ラン」「チャリ通」「いつも斜め45度」
NEWSポストセブン
実は結婚していたNHK吉岡真央アナ
【遠距離で結婚生活】NHK『ニュースウオッチ9』吉岡真央アナが「極秘結婚」していた お相手は高知放送局時代の「穏やかな先輩局員」
週刊ポスト
母親について語る柴田理恵(撮影/黒石あみ)
柴田理恵「裸足のまま放り出されたり、鳥小屋に閉じ込められたりしました(笑い)」それでも母親の介護を続ける理由
NEWSポストセブン
木本慎之介さんが語る
【独占インタビュー】西城秀樹さん長男・木本慎之介さんが明かした“勝負服”「大事な場所に行くときは父の服を着ると決めています」
女性セブン
ハラスメント行為が報じられた安楽(時事通信フォト)
《楽天・安楽パワハラ騒動》遠征先で「女を呼べ!」 複数の現役選手らが決意の告白「あの人と野球をするのは限界だった」深夜の飲食店で後輩に大声で説教も
NEWSポストセブン
羽生結弦
羽生結弦、離婚の真相 元妻にとって「想像とは異なる新婚生活」“アスリート妻”としての役割与えられなかったか
女性セブン
りんご園の責任者が取材に応じた
《茨城リンゴO157集団食中毒》農園の責任者らが語った本音「業務用カッターは夜通し消毒」「今年は出来が悪い」「1000人以上の来客があった」
NEWSポストセブン