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羽生結弦「仙台から家族総出で応援」の珍しい光景 アイスショーの意味深

羽生の両親が駆け付けた

羽生選手の両親が駆け付けた(写真/AFLO)

 日本各地で最高気温30℃を超える真夏日を記録する地域が相次いだ、5月29日の夕方。千葉・幕張で行われたアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」(FaOI)への出演を終えた羽生結弦(27才)は会場を後にし、迎えの車に乗り込んだ。その送迎車の中で、彼と母親を出迎えたのは、父親と姉。家族を乗せた車は、家族で暮らす仙台への帰路についた──。

「全力で頑張りますので、ぜひぜひ、めちゃくちゃ楽しみにしてくださ~い」

 FaOIの開演前、SNSを通じて、笑顔でファンに呼びかけた羽生。皮切りとなった5月27日の幕張公演は、北京五輪後、実に96日ぶりの舞いとなった。

 黒いラメ入りジャケットに身を包み、グループの先頭で氷上に現れた羽生は、スガシカオ(55才)の『午後のパレード』の生演奏に合わせ、オープニングでいきなり4回転トーループを決めた。

 大トリとして、グレーと黒の衣装で再び登場すると、スガがKAT-TUNに提供した大ヒット曲『Real Face』に合わせ、熱唱しながらワイルドに舞う。

「北京五輪で捻挫した右足首の状態は本人が思っていた以上に悪かったようです。にもかかわらず、彼は帰国後、隔離期間を終えるとすぐに練習を再開しました。FaOIで完璧な演技を見せるという、使命感にも似た強い思いがあったのでしょう」(仙台のスケート関係者)

 フィナーレでは広瀬香美(56才)の『ロマンスの神様』で全出演者と息の合った演技を披露し、さらにグランドフィナーレでは4回転トーループからの3回転半という連続ジャンプを成功させ、会場に詰めかけた約5000人のファンを歓喜させた。

 すべてのパフォーマンスを終え、はちきれんばかりの笑顔を浮かべた羽生は、マイクなしで、「ありがとうございました!」と挨拶。たしかな手応えをつかんで会場を後にした。

 北京五輪からこれまで、足の状態が万全ではない羽生を支えてきたのは家族だった。

「羽生選手の練習は、いつもリンクを貸し切りにできる深夜の23時以降から始まります。送迎はお父さんやお姉さんが務め、時には家族揃ってリンクに行き、彼の練習を見守ることもあります」(前出・仙台のスケート関係者)

 会場にいたフィギュアスケート関係者が話す。

「これまでお母さんが同伴していたことはありましたが、お父さんやお姉さんまで、家族総出で応援に来たのはかなり珍しい光景だと思います。今回のショーには、何か特別な思いがあったのかもしれません」

 実は今回、彼の勇姿を見に駆け付けたのは、家族だけではなかった。

「幕張の最終日には、ジスラン・ブリアンコーチの姿が会場にありました。ジスラン氏は木下グループのコーチとして京都で指導するために来日したようですが、羽生選手の活躍を見に、わざわざ京都から駆け付けたようですよ。コーチの姿を確認したときは一体何があったのかと……」(前出・フィギュアスケート関係者)

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