いまも坂井さんの歌声に魅せられるファンは多い
しかし、そんな“姉妹”に暗雲が垂れ込める。
坂井さんは2006年に子宮頸がんを患い、摘出手術を受けて退院したものの、2007年には肺への転移が見つかった。
「苦しい闘病生活のなか、坂井さんがこっそり大黒さんに会いに来たこともあったそうです。2人での何気ない会話が坂井さんにとって癒しであり、復帰に向けたモチベーションの1つだったのでしょう」(前出・別の音楽関係者)
大黒も坂井さんの復帰を願ってやまなかったが、2007年5月26日、坂井さんは入院先の病院で転落事故を起こし、翌27日に脳挫傷のため亡くなった。それから15年。大黒は、デビュー日を封印してきたが、今年に入って変化があった。
大黒は今年2月に催されたZARD30周年コンサートに参加。コロナ禍で約1年延期されたライブで、巨大スクリーンに映し出された坂井さんと一緒に2人の思い出の曲『Good-bye My Loneliness』を歌い上げた。
「一緒にライブで歌ったのは、これが“初めて”でした。大黒さんは、ZARDチームやZARDのファンから“これを機にデビュー日はファンのかたと過ごしてください”と言われたそう。それでも、自分を祝う日にはできなかったようで、今後は5月27日を“ファンの皆さんに尽くす日”とすることに決めたそうです」(前出・別の音楽関係者)
大黒は新たな一歩を踏み出した。
※女性セブン2022年6月23日号