ライフ

紫外線の基礎知識「家の中と外では質が違う」「日差しを全く浴びないのも問題」

紫外線が“肌に悪い”は本当?

紫外線が“肌に悪い”は本当?

 加齢とともに気になる肌のシミ、しわ、たるみ……。実は、紫外線を長年浴び続けることで起こる“光老化”が、老化をより促進させるって知っていますか? 紫外線量が増えるこれからの季節、正しい紫外線対策&最新UVケアアイテムで夏本番に備えましょう!

【お話を伺った方】
山崎まいこさん(皮膚科医)/まいこホリスティック スキンクリニック院長。体の内側からも外側からも総合的に診断するホリスティック医療を提唱。著書に『美しい肌が生まれるところ』(ワニブックス)。

杉本由佳さん(眼科医)/中目黒眼科院長。目の健康のほか、美容の視点からのアイケアにも精通している。著書に『眼圧を自力で改善するセルフケア大全』(扶桑社ムック)。

小西さやかさん(コスメコンシェルジュ)/日本化粧品検定協会代表理事。科学的視点から美容、コスメを評価できるスペシャリスト。著書に『「私に本当に合う化粧品」の選び方事典』(主婦の友社)。

家の中と外では、浴びる紫外線の質が違う

 紫外線の種類にはA波(UV-A)とB波(UV-B)がある。地表に届く紫外線の約9割はUV-Aといわれ、くもりの日や家の中であっても人体に影響を与える。肌への急激なダメージはないものの、じわじわと肌の奥深く真皮まで侵入し、肌のハリや弾力を奪い、しわやたるみの原因を作ってしまうのだ。いっぽう外で浴びることが多いUV-Bは肌表面への刺激が強く、短時間で肌表面を焼き、シミなどの原因となる。

「これらの光老化を防いで美肌をキープするには、季節や天候に関係なく、年間を通じて紫外線対策をすることが大切です」(山崎さん)

2種類の紫外線に気を付けたい

2種類の紫外線に気を付けたい

色白さんと色黒さん、肌の焼け方に差があった

 メラニンは本来日焼けから肌を守るために生成される。色白の人はメラニンの合成量が少ないため、急激な日焼けではやけどのように赤くなってしまう。色黒の人はメラニンが多いためダメージを受けにくいが、メラニン色素がさらに生成されてより黒くなる。

「色白な人ほど肌ダメージを受けやすいので念入りなUV対策を」(山崎さん)

色白と地黒の人とでは焼け方に違いが

色白と地黒の人とでは焼け方に違いが

沖縄は北海道の約2倍に! 住んでいる場所でも違いあり

 紫外線量は、季節や住んでいる地域の緯度などで異なる。

「紫外線量は北から南に行くほど多くなり、沖縄と北海道では2倍ほど違います。季節では夏がいちばん多く、1日のうちではどの地域も太陽が一番高くなる時間帯に強くなります」(山崎さん)

 紫外線量が多くなるこれからの季節は、とくに念入りなケアを心がけたい。

沖縄は北海道の約2倍!

沖縄は北海道の約2倍!

関連記事

トピックス

記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
解散を発表したTOKIO
《国分太一コンプラ違反で解散のTOKIO》山田美保子さんが31年間の活動を振り返る「語り尽くせぬ思い出と感謝がありました」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
モンゴルを訪問される予定の雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、「灼熱のモンゴル8日間」断行のご覚悟 主治医とともに18年ぶりの雪辱、現地では角界のヒーローたちがお出迎えか 
女性セブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン