離れて暮らす祖母に連絡をとるようにしたという石田

離れて暮らす祖母に連絡をとるようにしたというSTU48石田(千)

STU48石田(千)は離れて暮らす祖母と連絡をとるようになった

 杉が聞き取りを行った80代男性の例でも、被害を食い止める直接のきっかけとなったのは息子に相談をしたこと。被害者心理として「騙されたと認めるのは自分の恥をさらすようで、なかなか言い出せなかった」と語っており、日頃から家族が高齢者を見守り、変化を見逃さないことが犯罪の抑止にも繋がると、“家族の絆”の大切さをチームで共有した。

 石田(千)(STU48)は、普段から離れて暮らす祖母と連絡をよく取るように心がけているといい、「祖母の様子が変だなと感じたら、すぐに状況を把握できる可能性がある。オレオレ詐欺は知っていても、あまり手口を知らない特殊詐欺もあると思うので、こういうパターンに陥ったら気をつけて、と広く伝えていきたい」と、家族の絆を実践していると明かした。

「今年から中学や高校へ足を運び、『おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんに特殊詐欺に気を付けるように言ってね』という活動も始めた。今後も引き続き、若い世代へ啓発していきたい」と、SOS47の活動に触れた杉。被害者となりうる高齢者だけでなく、家族も含めて、すべての世代が特殊詐欺を自分事として捉えるべきと、強調した。

 伍代は、高齢者が詐欺の窓口となる犯人からの電話に出ないようにするにはどうしたらいいかと課題を挙げ、「家族と離れて暮らす高齢者、日中にひとりの時間がある高齢者を詐欺の電話から守るため、家族が防犯機能付の電話をプレゼントするのはどうか。“離れていても、家族を守ることができる”と、高齢者とは違う層へもアプローチしていきたい」と提言。

 警察庁によると、防犯機能付の電話には次のような迷惑電話防止機能があるという。
 
・着信時に電話の相手方に警告音声を発する
・通話中に自動的に通話内容を録音
・登録されたデータベースと照会して迷惑電話番号からの電話を自動判別し、着信を拒否もしくは着信ランプなどで警告を表示

 さらに、通話中にAIが迷惑電話を感知して、家族など5人の登録先にリアルタイムで知らせる特殊詐欺対策用のアダプタの実用も始まっているという。

関連記事

トピックス

田中圭
《田中圭が永野芽郁を招き入れた“別宅”》奥さんや子どもに迷惑かけられない…深酒後は元タレント妻に配慮して自宅回避の“家庭事情”
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(中央)
《父・修被告よりわずかに軽い判決》母・浩子被告が浮かべていた“アルカイックスマイル”…札幌地裁は「執行猶予が妥当」【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
ラッパーとして活動する時期も(YouTubeより。現在は削除済み)
《川崎ストーカー死体遺棄事件》警察の対応に高まる批判 Googleマップに「臨港クズ警察署」、署の前で抗議の声があがり、機動隊が待機する事態に
NEWSポストセブン
ニセコアンヌプリは世界的なスキー場のある山としても知られている(時事通信フォト)
《じわじわ広がる中国バブル崩壊》建設費用踏み倒し、訪日観光客大量キャンセルに「泣くしかない」人たち「日本の話なんかどうでもいいと言われて唖然とした」
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴力動画拡散の花井組》 上半身裸で入れ墨を見せつけ、アウトロー漫画のLINEスタンプ…元従業員が明かした「ヤクザに強烈な憧れがある」 加害社長の素顔
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま入学から1か月、筑波大学で起こった変化 「棟に入るには学生証の提示」、出入りする関係業者にも「名札の装着、華美な服装は避けるよう指示」との証言
週刊ポスト
藤井聡太名人(時事通信フォト)
藤井聡太七冠が名人戦第2局で「AI評価値99%」から詰み筋ではない“守りの一手”を指した理由とは
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
米利休氏のTikTok「保証年収15万円」
東大卒でも〈年収15万円〉…廃業寸前ギリギリ米農家のリアルとは《寄せられた「月収ではなくて?」「もっとマシなウソをつけ」の声に反論》
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン
田村容疑者のSNSのカバー画像
《目玉が入ったビンへの言葉がカギに》田村瑠奈の母・浩子被告、眼球見せられ「すごいね。」に有罪判決、裁判長が諭した“母親としての在り方”【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン