筑附高進学をめぐっては、悠仁さまへの逆風もあった(3月、東京・文京区)
「学校の敷地内まで車で乗り入れることはせず、途中で降りられ、ほかの生徒と同じように、歩いて校門を通ります。帰りも同様で、敷地から離れたところで迎えの車に乗り込んでいます。もちろん、一般の人とすれ違うタイミングもあります」(前出・宮内庁関係者)
将来の天皇でありながら、普通の高校生のように──その矢先に起きたのが、冒頭の刃物事件だった。
悠仁さまを想起させる一節
刃物と聞いて思い出されるのは、3年前の別の事件だ。2019年4月、悠仁さまが通われていたお茶の水女子大学附属中学校で起きた。悠仁さまの机の上に、鎗のように棒にくくりつけられた果物ナイフが置かれていたのだ。後に建造物侵入容疑で逮捕された50代の男は「悠仁さまを刺すつもりだった」「いまの天皇制では日本はよくならない」などと、明確に悠仁さまをターゲットにしていたことを明かしている。
「事件当時、悠仁さまが教室にいらっしゃらなかったことは不幸中の幸いでした。もしも授業中であったなら、どのようなことになっていたか想像もしたくありません。お茶の水中は学習院と異なり皇族の受け入れに不慣れだという点を差し引いても、刃物を持った不審人物があまりにも簡単に将来の天皇に近づくなど、あってはならないことでした。事件直後、悠仁さまは通学をためらわれるほど戸惑いと恐怖を感じられていたそうです」(皇室記者)
新生活が始まり心機一転、ようやくその記憶から解放されようかというときに、第2の刃物事件が起きてしまったのである。
「悠仁さま、そして母親の紀子さまの動揺は想像に難くありません。実は、手紙には、ほかの皇族のお名前とともに秋篠宮家や悠仁さまを想起させるような一節もあったようです」(前出・宮内庁関係者)
このところ、秋篠宮家への風当たりは強いと言わざるを得ない。長女・眞子さんの結婚を巡る騒動に加え、提携校進学制度を利用しての悠仁さまの筑附高進学、さらには、その直前に明らかになった、文学賞の入賞作文におけるコピペ問題など、複雑な事情が絡み合っている。
「紀子さまも悠仁さまも、自分たちが、いま国民からどのような視線を向けられているかをある程度は理解されていると思います。ですから、今回、宮内庁に送られてきた包丁と手紙について、“また自分たちが標的になっているのでは”と、かつての悪夢がフラッシュバックしてしまってもおかしくない」(前出・宮内庁関係者)