演出家を唸らせる子役出身者が増え続ける
昔の子役は、「引っ込み思案」「口下手」な子供をなんとかしたいという親御さんの希望で児童劇団に入るケースが多々ありました。だからこそ「ステージママ」という言葉が生まれ、実際、現場にはいまもママがつきそうことが大半です。が、来春、大学に進学予定の愛菜チャンが大人の女優さんとして作品にCMにと引っ張りだこであり続ける様子に、子役事務所が「ずっと手元で育てていく」と方針を変えつつあるようにみられます。
愛菜チャンは今年上半期、CM起用社数15社と初の単独首位で折り返し。それは手放すハズがありませんよね。そんな愛菜チャンの所属する芸能事務所『ジョビィキッズ』には寺田心クン(14才)がいらっしゃいます。
その心クンの近影を『デイリースポーツ』の紙面で見てビックリ!! いわく「中学生に入ってから急に伸びた」身長は150cm超え。この2か月でも2〜3cm伸びたそうです。肩はがっしり、脚も長くなって、すっかりイケメンになった姿は、公開中の映画『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』の公開記念舞台挨拶でも、おおいに話題となりました。
『あっぱれさんま大先生』(フジテレビ系)や『やっぱりさんま大先生』(同)で多くの子役ちゃんたちと対峙してきた明石家さんまサン(67才)は、あまり高くはならない彼らの身長について、「自分の役割をわかりすぎているから」と分析していたものです。
確かに安達祐実サン(40才)のように天才子役の多くは大人になっても小柄なかたが多いもの。ですが、それ以上の才能を発揮し、「やっぱり演技がずば抜けている」「自分でいろいろ考えてくる」などと演出家を唸らせる子役出身者が増え続けています。その祐実サ ンと愛菜チャンがやりとりする『ウーバーイーツ』のCMは圧巻ですよね。
さらに、見ない日はない伊藤沙莉サン(28才)や、Hey! Say! JUMPの中島裕翔クン(28才)主演のドラマ『純愛ディソナンス』(フジテレビ系)のヒロイン・吉川愛サン(22才)ら、今夏は子役出身の演技派女優さんの話題でもちきりです。
そうそう、『北の国から』(同)の「純くん」こと吉岡秀隆サン(51才)主演の『Dr.コトー診療所』(同)の続編として、今年12月に映画が公開されることもわかりました。幼少期からその天才ぶりを知るわれわれに「見守る」という“お楽しみ”も与えてくれる子役出身俳優さんたちと、その原石たちの活躍ぶりをとくと拝見いたします!
構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ〜テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2022年7月21日号