ライフ

インフルエンザと新型コロナの同時感染「フルロナ」 日本での流行リスクは?

「フルロナ」の脅威とは(イラスト/斉藤ヨーコ)

「フルロナ」の脅威とは(イラスト/斉藤ヨーコ)

 今もその対応に悩まされている新型コロナウイルスだけでなく、人類は様々な感染症とともに生きていかなければならない。白鴎大学教授の岡田晴恵氏による週刊ポスト連載『感染るんです』より、新型コロナウイルスとインフルエンザに同時感染する「フルロナ」についてお届けする。

 * * *
 今、日本では新型コロナウイルスの感染者数が急増し、BA.5という新しい変異ウイルスによる第7波に入っています。一方、南半球のオーストラリアでは、インフルエンザの検出数が過去5年間の平均を上回って増えています。

 新型コロナが流行し始めた2020年/2021年のシーズン以降、世界的なインフルエンザの流行は見られませんでしたから、インフルエンザの免疫を持った人が減って、さらにコロナ対策が緩和されたことなどが影響していると思われます。結果として、オーストラリアでは、インフルエンザとコロナの両方が同時流行しているツインデミックの状況です。

 通常であれば、インフルエンザは南半球の半年後に北半球で同様の流行を起こします。ですから、この冬に日本でインフルエンザの流行が想定されます。そして、コロナも冬季に大きな流行を作りやすい傾向があります。つまり、今年の冬、日本でもインフルエンザとコロナの“フルロナ”の流行が起こるリスクが高いのです。

 インフルエンザは、1~2日の潜伏期の後に突然の高熱で発症し、頭痛、筋肉痛・関節痛、倦怠感などの症状を出して、その後、喉の痛みや腫れなどの呼吸器症状が出てきます。通常は数日寝込んで、1週間程度で回復しますが、高齢者や乳幼児、妊婦や基礎疾患をもっている方は重症化しやすく要注意です。

 日本では、これまでインフルエンザはワクチンがあり、迅速診断キットも普及し、タミフルなどの治療薬が全国の医療機関ですぐに使えるにもかかわらず、毎年流行して1シーズンに約3000人もの犠牲者を出してきました。

関連記事

トピックス

二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン