本作は最新単行本第2集(電子版で発売中)が発売となっている。第1集で「男性不妊」となった主人公・マサカズ。妻の百恵と二人三脚でその難局に挑むことを固く誓うも、第2集では少しずつその歩みに「ズレ」が生じてしまう。
「『夫の治療に妻を道連れできるか?』…そんな夫・マサカズの葛藤と、妻・百恵の覚悟に注目してほしいです。第2集は、男性側の治療『microTESE』について夫婦の心が揺れるストーリーです。microTESEとは睾丸を開いて精子を採り出す手術です。男性がmicroTESEに進めば、女性も採卵(卵子を採り出す手術)を受けることになります。妻にその負担を強いることができるのか? マサカズがこの葛藤を乗り越え、どんな答えに辿り着くか? 最後のページまでお楽しみいただければ嬉しいです」
2019年に日本では6万598人が生殖補助医療によって誕生しており、これは全出生児の約14.3人に1人の割合になる。この割合は10年前と比べて2.8倍にあたり、かなりの増加傾向にある。今年4月から始まった新制度が、日本の少子化傾向にどういった影響を与えるか注目したい。
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