“福田組”常連の佐藤二朗(写真右端/時事通信フォト)

“福田組”常連の佐藤二朗(写真右端/時事通信フォト)

『銀魂シリーズ』『今日から俺は!!』『新解釈・三國志』など福田監督が手がける数多の作品にキャスティングされてきた佐藤だが、なかでもドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』(2011年・テレビ東京系)の「仏」役で、知名度を一気に上げた。

 ヨシヒコ(山田孝之)一行に魔王退治の使命を与え、突然雲の上に現われてはあれこれ指令を出すのだが、この仏がなんともいい加減でうさん臭い。誰のかわからないモノマネで登場し、セリフを噛んだり、忘れたり……。福田監督が振り返る。

「仏は僕が持っている二朗さんのイメージで、二朗さんに当てて書きました。長いセリフの一番最後に『このセリフを適宜噛んだり忘れたりする』と書いておく。そのタイミングは二朗さんを信頼して預けていました。

 二朗さんは自分がやったことをすぐに忘れるんです(笑)。上積みがなくて、違う方向からすごい弾が飛んでくる。通常は段取りとテストをしてから本番ですが、二朗さんの場合は段取りの段階からカメラを回します。二度と同じことができないから、撮影しておくんです。アドリブというより、瞬時の計算なんでしょうね」(福田監督)

(第3回につづく)

※週刊ポスト2022年8月5・12日号

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