安倍氏が亡くなる2週間前にも昭恵さんはパワースポットを訪れていた。
「奈良の最強パワースポットとされる天河神社です。芸能の神として人気を博し、ミュージシャンの細野晴臣さんや堂本剛さん、宗教学者の中沢新一さんら多くの著名人が参拝しています。昭恵さんはこの神社でお祓いを受けたのち、さらに和歌山の高野山を訪れて祈祷を受けたそうです。高野山では『ロシアとウクライナの戦争解決のため、主人が活動するのはよいことでしょうか』と高僧に尋ねたといいます」(前出・昭恵さんの知人)
さらに遡れば、新型コロナの流行初期で日本中が危機感を強めていた2020年3月、当時の首相だった安倍氏がコロナに関する緊急会見を開いた翌日に、昭恵さんは大分県のパワースポットである宇佐神宮を知人ら50人で参拝し、のちに国会で安倍氏が釈明する事態を招いた。前出・安倍家の知人が呆然とした表情でつぶやく。
「これまでは『いまはよくない』『それはやめておけ』と晋三さんがはやる妻を諫めていましたが、いまとなっては昭恵さんを止められる身内が誰もいません。洋子さんも匙を投げて、『昭恵さんには何も任せられない。もうあの子をこの家には置いておけませんね』と周囲にこぼしており、“追放”をほのめかしているのです」
安倍夫妻が住んだ東京・富ヶ谷の自宅は洋子さんが4分の3、安倍氏の兄の寛信さんが4分の1を所有し、昭恵さんの持ち物にはならない。また、法的には昭恵さんが安倍氏の資産の3分の2を相続する権利があるが、逆に言えば、相続のメドが立てば、昭恵さんと安倍家をつなぐ紐帯は消えてなくなる。
「秋の国葬や来年4月とされる補欠選挙を待って昭恵さんは自分の行き先を決めるだろうとの声が大きいですが、彼女も自分の立場はわかっているはず。このままでは、もっと早い段階で安倍家を去ることになるかもしれません」(前出・昭恵さんの知人)
冒頭の安倍家の墓参り。墓前に手を合わせて深々とお辞儀をしたのち、昭恵さんはさっと振り返って前を向いた。すでに彼女のなかでは、決別の覚悟ができているかのようだった。
※女性セブン2022年8月18・25日号