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唾液、尿、血液、触診、便…自宅でできるがん検診 ふるさと納税の返礼品にも

少量の唾液を採って送るだけ

少量の唾液を採って送るだけ

 コロナ禍で検診控えをする人も多いなか、自宅にいながら行える便利ながん検診が増えている。忙しくて病院へ行く時間のない人、検査が痛くて苦痛な人は、ぜひ試してみる価値あり! 自宅でできるがん検診を紹介しよう。

■唾液で

 慶應義塾大学先端生命科学研究所を中心に医療現場から生まれた『サリバチェッカー』は、1滴の唾液で死亡上位5種を含む6種類のがんを検査できる。CEOの砂村眞琴さんはこう話す。

「がん細胞は通常の細胞とは異なる代謝物を生み出し、それは早期から唾液に染み出すため、唾液の代謝物濃度を測定し、さらにAI(人工知能)を用いて、部位別にがんのリスクを評価します。またしっかりアフターフォローできるのも医療機関の強み。検査を受けて終わりではなく、リスク値が高いかたには相談先の病院を紹介しているので検査後の不安も軽減できます」

採血や採尿もなく手軽に行える

採血や採尿もなく手軽に行える

 山形県と同県鶴岡市のふるさと納税の返礼品にもなっており、節税対策もできて一石二鳥だ。

◆『サリバチェッカー』 Webや提携する病院、生活協同組合や保険組合などで購入でき、購入ルートにより価格は異なる。Webからの購入は2万6400円

■尿で

 今年2月からがん検査のサービスを開始した『Craif』は、数滴の尿からがんの早期発見を目指す。同社は名古屋大学の安井隆雄准教授を技術顧問、共同創業者に迎え、CEOの小野瀬隆一さんが2018年に創業した。

「尿中マイクロRNAを独自技術で回収し、AIで分析。早期発見が難しいとされる卵巣がんをはじめ、膵臓がんなど、今後最大7種を高精度に検出できる検査を発売予定です。日本はがん予防の意識が低く、手軽に検診を受けるきっかけになってほしいです」(小野瀬さん)

◆『miSignal』 現在、全国約200軒の医療機関で検査受付中。9月から自宅で受診可能な検査キット(リモートがん検診)も先行発売予定。3万円前後。

■女性用の検査キットが人気!

『おうちでドック』

『おうちでドック』

 がん検診は企業に所属する人を前提に制度設計されており、そこに漏れた人に関しては、なかなか受診率が上がらない。特に自営業の人や専業主婦は検診を疎かにしがちだ。そこで、在宅でがんのリスクチェックができるキットを販売。血液と尿を送ると、大腸がん、乳がん、子宮がん、食道がんなど女性に特化したがんを中心に検査できる。

◆『おうちでドック』。がん女性用 1万6500円。生活習慣病のセットも

■自宅でできるがんリスクチェック

健康チェッカー

健康チェッカー

ブレストケアグラブ

ブレストケアグラブ

がんリスクチェッカー

がんリスクチェッカー

『女性のための健康チェッカー』には、乳房の触診感度を上げ、乳がんチェックの精度を上げる『ブレストケアグラブ』を付属。『女性向け がんリスクチェッカー』は、乳がん、大腸がんなど女性に多いがんの腫瘍マーカーを検査する。

◆『健康人ネット』『女性のための健康チェッカー』8250円、『女性向け がんリスクチェッカー』1万2100円

■検診後のバックアップで安心

大腸がん予防検診

大腸がん予防健診

子宮頸がん予防検診

子宮頸がん予防健診

 大腸がん、胃がん、子宮頸がんなどの検診を自宅で行える。検診後、精密検査を受けずに放置してしまう人も多いことを危惧し、要精検となった人にはその後のフォローも万全に。責任を持って医療機関としっかりバックアップしてくれる。

◆『恵比寿健診センター』大腸がん予防健診2950円、胃がんリスク健診6920円、子宮頸がん予防健診5090円~

撮影/佐藤正之 取材・文/岸綾香

※女性セブン2022年8月18・25日号

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