芸能

松田聖子、紅白出場は「沙也加のためになるか」で葛藤か 今も悲しみに暮れる日々 

松田聖子

紅白出場への期待が高まる松田聖子(写真は2022年7月)

 毎年、夏のお盆休みが明けると、レコード会社や芸能担当マスコミらは、急にそわそわし始める。東京・渋谷の代々木公園のそばにあるNHK放送センターには、各レコード会社の関係者たちが顔を出すようになり、やれ「先週は、どこどこの幹部がNHKの音楽プロデューサーに会っていた」とか、「某アーティストがNHKで特番に出演した」とか、いろんな情報が飛び交うようになる。

 そう、全ては大みそかのNHK紅白歌合戦のキャスティングのために騒がしくなっていくのである。あるスポーツ紙音楽担当記者は「8月終わりから9月にかけては、紅白司会者のキャスティングを取材して、同時に出場アーティストのピックアップも始める。いわゆる芸能界の風物詩です」と話す。

 中でも、今年最も注目されているのは、通算24回出場もしている松田聖子(60才)だという。前出のスポーツ紙記者は「中森明菜さん(57才)、宇多田ヒカルさん(39才)、桑田佳祐さん(66才)及びサザンオールスターズ、Kinki Kidsさんあたりの名前も挙がっていますが、NHKが最も大きな期待をかけているのは2年越しの聖子さんなわけです」と続けた。

 昨年末の紅白にも25回目の出場をする予定だった。しかし、本番13日前に、一人娘の神田沙也加さん(享年35)が札幌市内のホテルから転落して死去。そのショックは大きく、直後のディナーショーとともに、大みそかのテレビ出演も辞退した。ある芸能担当者は「一部スポーツ紙が『聖子出場』と誤報を飛ばすほどに情報が錯そうしましたが、最終的には悲しみの癒えない聖子さんが『やっぱり歌えない』と決断した」と振り返った。

 ただ、聖子にとっても、紅白は特別なステージだ。デビューした1980年から出場していて、2014年と2015年には、紅組歌手では美空ひばり、八代亜紀に続く史上3人目の「2年連続大トリ」を務めた。

 何よりも愛娘との2度の共演の思い出がある。東日本大震災からの復興がテーマだった2011年には、初めて母娘で出演。被災者たちへの思いを込めて坂本九さんの「上を向いて歩こう」を2人で歌った。2度目の2014年は、沙也加さんがミュージカル映画『アナと雪の女王』のヒロイン、アナ役として大ヒットを飛ばしての再びの母娘共演。娘の熱唱を目の前で見守り、人目も憚らず涙していたほどだった。

「そんな母と娘のストーリーを国民に広く知られている点は、芸能界広しといえども聖子さんだけ。もしも紅白復帰となれば、多くの視聴者が彼女の出番を固唾をのんで見守ることでしょう」(前出・スポーツ紙記者)

 昨年の視聴率は前半31.5%、後半34.3%と、大幅に史上最低記録を更新してしまったNHKとしては、是が非でも出場してほしいところだが、全ては聖子本人の気持ち1つだという。

関連記事

トピックス

小島瑠璃子(時事通信フォト)
《亡き夫の“遺産”と向き合う》小島瑠璃子、サウナ事業を継ぎながら歩む「女性社長」「母」としての道…芸能界復帰にも“後ろ向きではない”との証言も
NEWSポストセブン
会見で出場辞退を発表した広陵高校・堀正和校長
《海外でも”いじめスキャンダル”と波紋》広陵高校「説明会で質問なし」に見え隠れする「進路問題」 ”監督の思し召し”が進学先まで左右する強豪校の実態「有力大学の推薦枠は完全な椅子取りゲーム」 
NEWSポストセブン
起訴に関する言及を拒否した大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平、ハワイ高級リゾート開発を巡って訴えられる 通訳の次は代理人…サポートするはずの人物による“裏切りの連鎖” 
女性セブン
日本体操協会・新体操部門の強化本部長、村田由香里氏(時事通信フォト)
新体操フェアリージャパンのパワハラ問題 日本体操協会「第三者機関による評価報告」が“非公表”の不可解 スポーツ庁も「一般論として外部への公表をするよう示してきた」と指摘
NEWSポストセブン
スキンヘッドで裸芸を得意とした井手らっきょさん
《僕、今は1人です》熊本移住7年の井手らっきょ(65)、長年連れ添った年上妻との離婚を告白「このまま何かあったら…」就寝時に不安になることも
NEWSポストセブン
暴力問題で甲子園出場を辞退した広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
《広陵高校、暴力問題で甲子園出場辞退》高校野球でのトラブル報告は「年間1000件以上」でも高野連は“あくまで受け身” 処分に消極的な体質が招いた最悪の結果 
女性セブン
代理人・バレロ氏(右)には大谷翔平も信頼を寄せている(時事通信フォト)
大谷翔平が巻き込まれた「豪華ハワイ別荘」訴訟トラブル ビッグビジネスに走る代理人・バレロ氏の“魂胆”と大谷が“絶大なる信頼”を置く理由
週刊ポスト
お仏壇のはせがわ2代目しあわせ少女の
《おててのシワとシワを合わせて、な~む~》当時5歳の少女本人が明かしたCM出演オーディションを受けた意外な理由、思春期には「“仏壇”というあだ名で冷やかされ…」
NEWSポストセブン
広陵野球部・中井哲之監督
【広陵野球部・被害生徒の父親が告発】「その言葉に耐えられず自主退学を決めました」中井監督から投げかけられた“最もショックな言葉” 高校側は「事実であるとは把握しておりません」と回答
週刊ポスト
薬物で何度も刑務所の中に入った田代まさし氏(68)
《志村けんさんのアドバイスも…》覚醒剤で逮捕5回の田代まさし氏、師匠・志村さんの努力によぎった絶望と「薬に近づいた瞬間」
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《ずっと若いママになりたかった》子ども好きだった中山美穂さん、元社長が明かした「反対押し切り意思貫いた結婚と愛息との別れ」
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 「石破おろし」の裏金議員「入閣リスト」入手!ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「石破おろし」の裏金議員「入閣リスト」入手!ほか
NEWSポストセブン