寝室から出て、家の中を移動する際、階段を使うのであれば、注意すべきことがある。戸田氏が解説する。
「階段を下りる時は特に気をつけてください。膝に痛みがある人は痛くないほうの足から下りることが多いですが、実は上の段に残っている足には体重の6倍もの負荷がかかっている。なので、階段では痛い足から下りるほうが膝への負担が少なくなります」
朝食を摂る際は、椅子とテーブルを使った西洋スタイルを心がけたい。
膝は深く曲げた状態では大きな負荷がかかってしまう。それを避けられるのが大きなメリットとなるが、1つ注意点があると原氏は語る。
「西洋スタイルでも脚長の椅子は足の裏が床につかず、ブラブラした状態を強いられて両足に負担がかかります。こうしたケースは足がつくよう床に台を置いて対処すること。
また、足を組んだ状態で長時間いると、腓骨神経麻痺という麻痺症状を起こします。なるべく足組みはしないようにしましょう」
※週刊ポスト2022年9月9日号