大竹しのぶ
もちろん、尋常ではないオーラを放っていらっしゃいました。細面で背も高くて、いつもワンピース姿だったと記憶しています。その眞野サンが白魚のような手で茶碗を洗っていらした。先輩の点数稼ぎで、しょっちゅう給湯室に通っていた私は、ほぼ毎夕、眞野サンと挨拶を交わしていました。『弁護士・高林鮎子』(日本テレビ系)や『検事・朝日奈耀子』(テレビ朝日系)など、2時間ドラマのシリーズで主演を張っていらした眞野サン。「行方不明」と報じた『週刊文春』の取材によると、「病気療養中なので取材は受けない」と。お元気で、またお目にかかれますように。
もうひとりは中井貴惠サン。大学のゴルフ部の憧れの先輩の妹さんが中学・高校時代(“デンフタ”こと田園調布雙葉)の親友ということで、巡り巡って、早くから“お知り合い”になりました。中井サンが早稲田大学在学中に映画『女王蜂』のヒロインでデビューしたときは、名取サンが「ポーラテレビ小説『おゆき』」(TBS系)で本格デビューしたときと同じくらいの感動がありました。その後、弟さんの中井貴一サン(60)とも、お姉さまの話題で盛り上がった記憶があります。近年は本名の「中井貴恵子」併記で「大人と子供のための読みきかせの会」という絵本朗読の活動をされていると聞きました。
プライベートで波乱に満ちた松居サンには“思い入れ”がある
さらに、ピンク・レディーの「ケイちゃん」こと増田惠子サンも同い年。『スター誕生!』(日本テレビ系)でミーちゃん(未唯mieサン・64)とオーバーオール姿で『部屋を出て下さい』をデュエットしていた時代からよく見ていました。
ミーちゃんは早生まれなので、まだ65才にはなっていないんです。そしてケイちゃんは、ミーちゃんとはタイプが異なるコンサバ系の美魔女として元祖JJガールの同世代からいまでもリスペクトされています。その昔、ケイちゃんの髪形は、JJガールがもっとも真似していたんです。私もそのひとりで、それだけの理由で、ピンク・レディーを踊るときはケイちゃん役でした(体形には非ず)。
さらには、高橋留美子さんや柴門ふみさん、赤星たみこさん、高野文子さん、森園みるくさんら漫画家が多いというのも今年65才の特徴。
幼少期、『マーガレット』や『少女フレンド』を同級生と回し読みしていた私でしたが、漫画家さんは遠い存在すぎて目指すまではいかなかった。ただ、そういう道も拓けていた恵まれた時代だったのだなと思いました。