2年目で大ブレイクした坂本勇人。背番号も61から6に変更となった(2008年。時事通信フォト)
など、放出を望むコメントも寄せられている。坂本は今季で16年目。2年目からレギュラーとして活躍してきた大スターだが、今季は1年目を除くと出場試合、安打、打点、本塁打などすべて最低に終わり、厳しいオフが待ち受けている。
「長年チームを支えてきた坂本ですが、近年の成績を見れば落ち目なのは明らか。バッティングの衰えもさることながら、守備面での不安が大きく、来季もショートを守るようなら、確実にウィークポイントになります。コンバートしようにも、サードには岡本がいますし、ファーストには中田翔がいる。外野という道もありますが、誰かが押し出されるわけで、チームの火種にはなりますよね。原監督は頭が痛いでしょう。
そうなると、坂本は5年契約がまだ1年残っていますが、“放出”という2文字も現実的になってきます。巨人は2008年、シーズン中に不倫騒動を起こした二岡智宏をシーズン後に放出しました。二岡はドラフト1位で入団したバリバリの幹部候補で、当時選手会長でしたが、トレードに出されました。このときは『巨人軍は紳士たれ』が貫かれたのです。
巨人は2年連続で不甲斐ない成績に終わったことで、今オフ、間違いなく大補強をするはず。FAで大物を獲り、人的補償のプロテクトから坂本を外せば“一挙両得”です。それなら“追い出した”のではなく“獲られた”という体になる。守備の不安がないDHならまだまだ打ちそうですし、誰もが幸せな着地点じゃないでしょうか」(前出・野球ライター)
“針のむしろ”で生涯巨人を貫くより、移籍した方が本人にとっても良さそうだが、“鋼のメンタル”の持ち主の行き先は?
