「『アムウェイ会員は37とxsという言葉をプロフィールにさりげなく混ぜがち』とネット上で噂されています。アムウェイで大成功した人にちなんだ数字だとかなんとかで、会員同士でうっかり勧誘しあわないためのサインだと言われています。どこまで本当かわかりませんが、それで自衛しています。
大手マッチングアプリでは、『アンチネットワークビジネス』というコミュニティ(趣味や価値観で繋がるための機能)に6500人以上が参加しています。それだけマッチングアプリで勧誘されたことのある人が多いってことでしょうね」(前出の男性)
日本アムウェイが行政処分を受けたのは、今回が初めて。なぜ今、行政処分が下されたのか? 詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリストである多田文明氏に見解を聞いた。
「逮捕者が出たにもかかわらず、状況が改善されず、悪質な勧誘が続いていると判断されたのでしょう。今年4月から成年年齢が18歳に引き下げられ、若者が知識不足につけこまれて消費者トラブルが増加されることが懸念されています。その防止策の一環として、今回の行政処分につながったと考えられます」(多田氏)
多田氏によると、マッチングアプリはマルチ商法やマンション販売、カルト宗教の勧誘ツールとしてすっかり一般的なものになっているという。
「恋愛感情を多少なりとも持つ相手のことを厳しく突っぱねるのは難しい。その心理を利用して、何度もデートの回数を重ねたり、時には交際を申し込んだりした上で勧誘行為が行われています。手軽に登録できて便利なサービスは、悪人にとっても手軽に登録できて便利なサービスなのだと肝に銘じましょう」(多田氏)
ロマンスのすぐ隣に落とし穴が空いている。