「いえいえ、エレベーターに乗ったら、ボタンを押すところに立ってしまいます」
トップスターがその末席の位置に立つ必要はないのでは? と思うが、下級生時代の経験が身についているから、トップスターであっても退団してからも、つい、まず先輩を立てる習慣が残っていると言う。
「私、実は譲ってしまうほうなんですけど、威圧感があるって言われるわけですよ(笑い)。あたたかみのある顔立ちではないから神経質っぽいとか見られがちで・・・・・・ほんとうは違うんですけどね」
宝塚時代には、他の組の下級生に、「真琴さんて緑の血が流れてるみたい」と言われたこともあるという。
「そうしたら、私と同じ組の下級生が『何言ってるの! 真琴さんにはあったかい血が流れてるよ!』って言ってくれたんです。助けてくれる人がいてありがたいです。
ファンの集いで初めて話をした人に、『真琴さんがこんなにおもしろい方だとは思わなかったです。ショックです』と言われたこともありますね(苦笑)。自分ではあけっぴろげな性格と思うんですけど、そう見られることは少なくて」
ある映画のプロデューサーは、以前、街でエレベーターを降りてくる真琴の姿がパッと目に入ってきて、「あ、真琴つばさだ! あの役は彼女に頼もう」とひらめいて声をかけてくれたという。
「そう言っていただけたのは嬉しかったですね。これも宝塚時代の習性か、家から一歩外に出たら基本スイッチはオンです。プライベートだったら節電モードになってることもあるけど。そして、家に帰ったらスイッチが完全オフになるんです。オフになると、糖分が欲しくなるのか、ずーっとお菓子を食べてます」
と、家ではイメージされる姿とは全く違う衝撃発言。愛猫のアビィちゃん(アビシニアンのオス10才)とのふたり暮らしでは、
「家にお菓子がないと不安で買い込んじゃうんです。お腹空いたら動こうと思ってるのに、お腹空くと動く前に食べようって(笑い)。
最近はグルテンフリーを気にするようになって。私、パンが大好きなんですよ。でもね、ちょっと気にしてお菓子やパンを食べるうち3分の1はグルテンフリーにしようって。で、グルテンフリーですごくおいしいクッキーを探して見つけたんですよ! ただ、それをポリポリポリポリ食べちゃうので、うーん、結果どうなんだろう」