スポーツ

阪神・岡田監督の「中野・小幡」二遊間構想 来季18年ぶりVへの重要ピースに

セカンド転向プランにも前向きに取り組んでいる中野拓夢(時事通信フォト)

セカンド転向プランにも前向きに取り組んでいる中野拓夢(時事通信フォト)

 来季、18年ぶりの“アレ”を掴むため、阪神に岡田彰布監督が帰ってきた。就任会見で、「ずっと優勝は『アレ』としか僕は言ってなかったんで。はっきり『優勝します』とかよう言わないですけど、シーズン終わる頃には楽しみにしてもらったら」と話し、秋季練習初日にも「1年目から優勝するつもりでいる。今日だけは『優勝』と言うけど、明日からは『アレ』」と独特な表現でメディアやファンの心を掴んでいる。

「岡田さんは『アレ』とか『ソレ』とか言葉を省略しますが、話に含蓄があって引き込まれる。本当に野球が好きで、ずっと野球のことを考えているような人です。昨年2位、今年3位という結果からも分かるように、今の阪神には“アレ”できるだけの戦力があります」(担当記者。以下同)

 前回の阪神監督時代は2004年からの5年間で優勝1回、2位2回、3位1回、4位1回と安定的な成績を残しており、ファンの期待も高まっている。

「監督の大きな仕事の1つは、『選手にどんな役割を与えると一番輝けるか』を見極められるかどうか。岡田監督はその眼力に長けている。阪神の1次政権時代には、先発で結果を残せず、整理対象になっていた藤川球児を『短いイニングなら能力を発揮できる』と考え、セットアッパーで起用して大ブレイクさせた。

 また、監督1年目に入団してきた鳥谷敬を『将来の阪神を背負う選手になる』と見込んで、前年の3割打者である藤本敦士の出番を減らしてでもショートで起用した。当時は批判も多かったですが、鳥谷は1年目の9月から14年間にわたって1939試合連続出場というNPB2位の記録を打ち立て、チームの中心選手になりました。

 オリックスの監督1年目には、前年まで先発要員だった平野佳寿を『リリーフに適性がある』と見抜いた。藤川も平野もメジャーリーグに行くほど活躍し、球界を代表するクローザーになりました。いずれも、岡田監督に出会わなければ、彼らの野球人生がどう転んでいたかわかりません」

関連記事

トピックス

真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
国内統計史上最高気温となる41.8度を観測した群馬県伊勢崎市。写真は42度を示す伊勢崎駅前の温度計。8月5日(時事通信フォト)
《猛暑を喜ぶ人たちと嘆く人たち》「観測史上最高気温」の地では観光客増加への期待 ”お年寄りの原宿”では衣料品店が頭を抱える、立地により”格差”が出ているショッピングモールも
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト
離婚を発表した加藤ローサと松井大輔(右/Instagramより)
「ママがやってよ」が嫌いな言葉…加藤ローサ(40)、夫・松井大輔氏(44)に尽くし続けた背景に母が伝えていた“人生失敗の3大要素”
NEWSポストセブン
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
【観光客が熊に餌を…】羅臼岳クマ事故でべテランハンターが指摘する“過酷すぎる駆除活動”「日当8000円、労災もなし、人のためでも限界」
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《金メダリスト・北島康介に不倫報道》「店内でも暗黙のウワサに…」 “小芝風花似”ホステスと逢瀬を重ねた“銀座の高級老舗クラブ”の正体「超一流が集まるお堅い店」
NEWSポストセブン
二階堂ふみとメイプル超合金・カズレーザーが結婚
二階堂ふみ&カズレーザーは“推し婚”ではなく“押し婚”、山田美保子さんが分析 沖縄県出身女性芸能人との共通点も
女性セブン
山下美夢有(左)の弟・勝将は昨年の男子プロテストを通過
《山下美夢有が全英女子オープンで初優勝》弟・勝将は男子ゴルフ界のホープで “姉以上”の期待度 「身長162cmと小柄だが海外勢にもパワー負けしていない」の評価
週刊ポスト
夏レジャーを普通に楽しんでほしいのが地域住民の願い(イメージ)
《各地の海辺が”行為”のための出会いの場に》近隣住民「男性同士で雑木林を分け行って…」 「本当に困ってんの、こっちは」ドローンで盗撮しようとする悪趣味な人たちも出現
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗、直近は「マスク姿で元気がなさそう…」スイミングスクールの保護者が目撃
NEWSポストセブン
娘たちとの関係に悩まれる紀子さま(2025年6月、東京・港区。撮影/JMPA)
《眞子さんは出席拒否の見込み》紀子さま、悠仁さま成年式を控えて深まる憂慮 寄り添い合う雅子さまと愛子さまの姿に“焦り”が募る状況、“30度”への違和感指摘する声も
女性セブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
「ローションに溶かして…」レーサム元会長が法廷で語った“薬物漬けパーティー”のきっかけ「ホテルに呼んだ女性に勧められた」【懲役2年、執行猶予4年】
NEWSポストセブン