毎日のように活躍が報じられたシーズン中と打って変わり、オフに入ったロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手はメディアから姿を消した。海外で活躍するアスリートは、シーズンオフの帰国時にメディアに出演する機会が一気に増える。しかし、大谷はストイックに野球漬けの日々を過ごしている。見据えるのは、来年3月に開催されるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)だ。
「出たいという思いは日本のときからずっと思っていたし、いつかそういう大会で日の丸を背負って戦いたいなとは思っていたので、前向きにはもちろん捉えている」
10月18日に帰国した際に行われた羽田空港での会見で、大谷はそう話した。メジャーリーグのチームに籍を置きながら、日本代表としてシーズン開幕前の国際大会に出場することは容易ではない。
「けがのリスクがある上、普段とは異なる調整をしなければならない。そのため、肝心のシーズンで調子を崩す選手が多いのです。メジャーに渡った途端、代表の試合に出られなくなる日本人選手も多くいます。2017年に行われた前回大会に、メジャーリーガーとして参加したのは1人だけでしたし、試合直前でのチーム合流でした」(スポーツ紙記者)
その点、大谷には強力なサポート体制がある。
「大谷選手が所属するエンゼルス幹部は、WBC出場に前向きな姿勢です。事前合宿からの“フル参加”も考えられます」(別のスポーツ紙記者)
代表チームは大会前の来年2月中旬から、宮崎県での事前合宿を予定している。
「2009年大会では、メジャーでバリバリに活躍していたイチロー選手(49才)が事前合宿から参加し、合宿地の宮崎県内のスタジアムには期間中24万人以上が訪れ大フィーバーになりました。
大谷選手が参加するとなれば、そのとき以上の“イチロー超え”の盛り上がりになるでしょう。本番の試合と異なり、合宿地では選手とファンの距離が近く、もしかしたら大谷選手の驚きのファンサービスが見られるかもしれません」(前出・別のスポーツ紙記者)
メジャーと侍ジャパンの“二刀流”は実現するか。
※女性セブン2022年11月24日号