小川:性教育については、女性は女の子だけが集められた時に「自分を慰める行為は駄目ですよ」とふわっと言われましたけど、男性は?
もるすこちゃん:中学生くらいになると、夢精で朝起きて自分のパンツが汚れてたりするんです。私はただそれを洗濯物に入れて、両親からも何も言われず、新しいパンツを穿いて学校に行くみたいな感じでした。両親からそのことについて触れられることはなかった。
小川:家では、見ていいテレビ番組も限られていましたね。「テレビはすべて、サタンが作ってる」と教えられました。見ていいのは『サザエさん』か平和なニュースくらい。『ちびまる子ちゃん』もお父さんが飲んだくれるシーンが出てくるから親は嫌な顔をしていました。
もるすこちゃん:『クレヨンしんちゃん』は絶対に見てはダメでした。逆にサッカーなどのスポーツは見てもいいんです。勝って神の子であることを証明しないといけないので。
うちはテレビは小学校低学年の時に壊れて以降、中学生の頃まで買い換えませんでした。
(第2回につづく)
※週刊ポスト2022年12月16日号