健康寿命を延ばす食材・縮める食材66

健康寿命を延ばす食材・縮める食材66

 加齢や過労、ストレスなどで発生する活性酸素が体内で増えると免疫力が低下し、がんなどの疾患につながっていく。前出の満尾氏は「亜鉛」と「ビタミンD」を積極的に摂ることを勧める。

「加齢とともに体内から減少していく亜鉛には、体の酸化を抑制して免疫機能を維持する重要な働きがあります。亜鉛含有量の多いカキやチーズ、卵、ごまや海苔を食べるのが望ましい。そして、近年、がんを防ぐ栄養素としてビタミンDが注目されています。ビタミンDの血中濃度が低いと大腸がんのリスクが高まることや、うつ病の予防効果があることが報告されています。サケの切身に豊富に含まれます」

 そうした栄養素の役割を理解したうえで、食事の仕方も重要となる。前出の満尾氏が言う。

「70歳を過ぎたら、食事は腹七分目で加工食品を避け、糖質の摂りすぎに注意しましょう。また、タンパク質は摂りすぎると脳卒中や心筋梗塞の原因になるので、肉は適量が望ましい」

 暴飲暴食は絶対に避けるべきだが、好物を我慢しすぎて心身を弱らせることも望ましくない。

「ステーキや焼肉は動脈硬化の原因になりますが、食べる元気があるのなら我慢しすぎなくてもいいでしょう。たまには、ロースやタンといった高タンパク低脂質の肉を中心に楽しんでもいいと思います」(前出・望月氏)

 日本人の健康寿命は男女ともに70代にとどまるが、80歳の壁を越えて健康であるには、食事が大きなカギとなる。

※週刊ポスト2023年1月1・6日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんの役目とは
《大谷翔平の巨額通帳管理》重大任務が託されるのは真美子夫人か 日本人メジャーリーガーでは“妻が管理”のケースが多数
女性セブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者
【新宿タワマン刺殺】ストーカー・和久井学容疑者は 25歳被害女性の「ライブ配信」を監視していたのか
週刊ポスト
本誌『週刊ポスト』の高利貸しトラブルの報道を受けて取材に応じる中条きよし氏(右)と藤田文武・維新幹事長(時事通信フォト)
高利貸し疑惑の中条きよし・参議院議員“うその上塗り”の数々 擁立した日本維新の会の“我関せず”の姿勢は許されない
週刊ポスト
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン
高橋一生と飯豊まりえ
《17歳差ゴールイン》高橋一生、飯豊まりえが結婚 「結婚願望ない」説を乗り越えた“特別な関係”
NEWSポストセブン
西城秀樹さんの長男・木本慎之介がデビュー
《西城秀樹さん七回忌》長男・木本慎之介が歌手デビューに向けて本格始動 朝倉未来の芸能事務所に所属、公式YouTubeもスタート
女性セブン
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
女性セブン
フジ生田竜聖アナ(HPより)、元妻・秋元優里元アナ
《再婚のフジ生田竜聖アナ》前妻・秋元優里元アナとの「現在の関係」 竹林報道の同局社員とニアミスの緊迫
NEWSポストセブン
大谷翔平(左/時事通信フォト)が伊藤園の「お〜いお茶」とグローバル契約を締結したと発表(右/伊藤園の公式サイトより)
《大谷翔平がスポンサー契約》「お〜いお茶」の段ボールが水原一平容疑者の自宅前にあった理由「水原は“大谷ブランド”を日常的に利用していた」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
NEWSポストセブン