国内

神戸山口組ナンバー2が六代目山口組に謝罪して引退 「分裂首謀者でも許される」は抗争にどう影響を与えるか

山口組分裂抗争も7年を迎えたが終焉の兆しは見えない(六代目山口組の司忍組長/時事通信フォト)

師走に大きく動いた山口組分裂抗争(六代目山口組の司忍組長/時事通信フォト)

 12月13日、六代目山口組が正月事始めにあたる「納会」を実施し、世間より一足早く1年を締めくくった。暴力団もおめでたい時期に騒動を起こすことはタブーとされているため、山口組分裂抗争も来年に持ち越し──そう思われていた矢先、今後の山口組分裂抗争の流れを大きく変える出来事が起きた。

 12月20日、侠友会(兵庫県)の寺岡修会長(73)がボディガードを引き連れて新横浜駅に現れた。これを出迎えたのは六代目山口組の最高幹部の一人。待ち構えた実話誌のカメラマンや関係者たちは2人が現れるや、一斉にシャッターを切った。

「この日、寺岡会長はヤクザの引退、いわゆる“カタギ”に戻ることを伝えるために横浜市にある稲川会の施設・稲川会館に向かいました。会館には六代目山口組のナンバー2・高山清司若頭が待っていて、稲川会の内堀和也会長の立ち会いの下、引退が認められたといいます」(全国紙社会部記者)

 その翌日には寺岡会長は兵庫県警に出向き、侠友会の解散を伝えたが、こちらも多くのメディアが駆けつけた。暴力団は高齢化が進み、警察の取り締まりなどで苦しい状況が報じられている。引退、組の解散という選択もさほど珍しくなくなった暴力団業界だが、ここまでメディアが注目したのはなぜか。前出・全国紙社会部記者が続ける。

「寺岡会長は今年8月まで神戸山口組の若頭で、井上邦雄組長の右腕としてナンバー2として活動。2015年8月の六代目山口組離脱を決めた首謀者の1人でもあり、分裂以降の7年間、対六代目山口組抗争の指揮を執っていた。当然、六代目山口組も寺岡会長を絶対に許さないことを示す“絶縁5人”の1人に含めていた。今回の引退にあたり寺岡会長は高山若頭に謝罪をいれたといわれている。これまで命をとるまで許されないとも噂されていた5人だが、今回、六代目側が初めて表向きに許したことになる」(同前)

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
”クマ研究の権威”である坪田敏男教授がインタビューに答えた
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン