ライフ

自己流のファスティングはリスク大 重要なのは筋肉量を維持して脂肪を落とすこと

(写真/GettyImages)

自己流のファスティングにはリスクも(写真/GettyImages)

 ここ数年話題のプチ断食は、方法を誤るとリバウンドを招き、健康を損なう場合もある。キモは「筋肉維持」。それに特化した“一生に一度”のファスティング(断食)法と、「やせ体質」に導く食メソッドがあるのをご存じですか? 正しい知識を持って、今年こそ、憎き脂肪とサヨナラしましょう!

 固形物を一定期間摂取しないファスティングは、ダイエット目的のみならず、働きすぎた胃腸を休め、腸内環境をリセットさせる効果や、細胞を活性化させる「オートファジー」効果などが、科学的に証明されている。

「だからといって、『食べなければやせる』とファスティング後も極端な制限をしたり、暴飲暴食と絶食を繰り返すようなやり方は、とても危険です」と言うのは、オーダーメードの健康管理や栄養指導を行う坂田武士さん。

「早くやせたいからと野菜ばかりの食事を続ければ、いったん脂肪を作らない状態にはなるため、体重は落ちるでしょう。しかし、実際に落ちるのは筋肉なのです。本来落とすべき脂肪はそのままなので、食べ始めたらまたリバウンドしてしまいます」(坂田さん・以下同)

 坂田さんは、1〜2日程度のファスティングでも、栄養バランスを意識すべきと力説する。

「たとえば、野菜や果物を発酵・熟成させた酵素ドリンクで過ごす『酵素ファスティング』は一見ヘルシーなようですが、実は糖質が多く、バランスに欠けています。以前、酵素ファスティングの体験者から『貧血が悪化した』と相談を受けました。貧血気味の人は動物性たんぱく質が必要なのに、摂るべき栄養素が足りず、症状が悪化したのでしょう。たんぱく質が不足すると、肌荒れや髪のパサつきなど美容面での影響も出てきます」

見るべきは体重でなく体脂肪

 人間の体は、主に「たんぱく質」「脂質」「水分」で構成されている。筋肉や皮膚、毛髪など、体の主要な部分はたんぱく質から作られるが、糖質や脂質を摂りすぎるとたんぱく質の割合が減り、脂肪をためこむことになる。

「筋肉量を増やして代謝を上げ、脂肪を燃えやすくするためにも、たんぱく質量を減らしてはいけません。特に、中高年からの筋肉量の低下は、老後の寝たきりにつながる危険があります」

 そこで坂田さんがすすめるのが「オプティマム・ファスティング」だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

放送100年という記念の日に各局では、さまざまなジャンルの特番が放送される(写真/PIXTA)
《各局の現在地が鮮明に》“放送100年”の日に見えたフジテレビの危機 ブレないテレ東、“実より名を取る”テレ朝 
NEWSポストセブン
サインと写真撮影に応じ“神対応”のロバーツ監督
ドジャース・ロバーツ監督が訪れた六本木・超高級和食店での“神対応” 全員のサインと写真撮影に応じ、間違えてファンの車に乗ってしまう一幕も
週刊ポスト
元SKE48の江籠裕奈
【元SKE48でいちばんの愛されっ子“えごちゃん”】江籠裕奈が大人の新境地を魅せた「新しい私が写っていると思います!」
週刊ポスト
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”女子ゴルフ選手を待ち受ける「罰金地獄」…「4人目」への波及も噂され周囲がハラハラ
週刊ポスト
元気なシニアも増えている(イメージ)
“ユニクロじいさん”に“レオンじいさん”、そして希少種が…「おれは老人ではない」と思っている団塊世代のリアルな実態 エッセイストが考えた「現代老人と昔の老人」の姿
NEWSポストセブン
大村崑さん、桂文枝師匠
春場所の溜席に合計268歳の好角家レジェンド集結!93歳・大村崑さんは「相撲中継のカット割りはわかっているので、映るタイミングで背筋を伸ばしてカメラ目線です」と語る
NEWSポストセブン
米国ではテスラ販売店への抗議活動、テスラそのものを拒否するよう呼びかける動きが高まっている(AFP=時事)
《マスク氏への批判で不買運動拡大》テスラ車というだけで落書きや破壊の標的に 在米の日本人男性の妻は付け替え用の”ホンダのロゴ”を用意した
NEWSポストセブン
大谷翔平の第一号に米メディアが“疑惑の目”(時事通信、右はホームランボールをゲットした少年)
「普通にホームランだと思った」大谷翔平“疑惑の第1号”で記念ボールゲットの親子が語った「ビデオ判定時のスタンドの雰囲気」
NEWSポストセブン
水原一平(左、Aflo)と「親友」デビッド・フレッチャー(右、時事通信)
《大谷翔平のチームメイトに誘われて…》水原一平・元通訳が“ギャンブルに堕ちた瞬間”、エンゼルス時代の親友がアップした「チャリティー・ポーカー」投稿
NEWSポストセブン
「ナスD」として人気を博したが…
《俺って、会社でデスクワークするのが苦手なんだよね》テレビ朝日「ナスD」が懲戒処分、517万円を不正受領 パワハラも…「彼にとって若い頃に経験したごく普通のことだったのかも」
NEWSポストセブン
姉妹のような関係だった2人
小泉今日子、中山美穂さんのお別れ会でどんな言葉を贈るのか アイドルの先輩後輩として姉妹のようだった2人、若い頃は互いの家を行き来し泥酔するまで飲み明かしたことも
女性セブン
藤子・F・不二雄作品に精通した伊藤公志さん。寺本監督からの信頼も厚い
『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』脚本家が明かす「こだわりのオマージュ」、考え抜いた「王道の展開」
NEWSポストセブン