同じ局内のみならず、安定したアナウンス技術と温厚な性格の持ち主だった高井さんに憧れる後輩は多かった。そのひとりが、フリーアナウンサーの有働由美子アナ(53才)なのだという。
「高井さんと有働さんは、同じ神戸女学院大学文学部の出身。高井さんが1年先輩に当たります。同大学は1学年300人程度の規模で、在学中から2人は面識があったそうです」(高井さんの知人)
有働アナの同学年には、元・日本テレビアナウンサーの笛吹雅子氏(54才、現・同局解説委員)がいた。
「有働さんと笛吹さんは、1学年先輩の高井さんがアナウンサー試験に合格したことを聞いて、“私たちも頑張ろう!”と決意を新たにしたそうです。有働さんにとってはアナウンサーの道に導いてくれた“人生の道標”のような存在だったと思います。有働さんがNHKに入局してからも、先輩アナを交えて食事に行くなど高井さんとの交流は続いたようです。プロ野球・阪神タイガースの根っからのファンという共通点もありました」(前出・高井さんの知人)
訃報以降、有働アナは沈黙を貫いているが、心の中で高井さんの死の悲しみに暮れているのだろう。高井さんは天国から“後輩アナ”たちの活躍に、きっと目を細めている。
※女性セブン2023年2月23日号