芸能

ミスターちん(59)が語った鍼灸師としての現在「リスキリング」成功の舞台裏

59歳のミスターちんさん、充実の「現在」を語る

59歳のミスターちんさん、充実の「現在」を語る

 リスキリング(学び直し)の大切さがしきりに叫ばれているが、一足先に自らリスキリングに取り組み、新しい第2の仕事を得た芸能人がいる。ミスターちんさん(59)だ。ヒロミ(57)、デビット伊東(56)と組んだコントグループ「B21スペシャル」でバブル期に人気を博し、その後はレポーターとして活躍したが、2014年に鍼灸師(はり師、きゅう師)の国家資格を取得。2018年に「はりきゅう治療院 ぶんのいち経堂」を開業した。なぜ学び直しに挑戦したのか、その経緯や苦労、芸能活動への影響などを聞いた。【前後編の前編】

 * * *
 世田谷区の経堂駅そばに治療院を開業して、もう5年目になります。この間、コロナもありましたが、患者さんたちには離れることなく通っていただいています。患者さんは芸能人ではなく、疾患に悩む地元の方たちがほとんどです。芸能人が来たら、かえって距離感をとりにくいですよ(笑)。

 芸能界で鍼灸師の国家資格を取って施術している人って、他にはあまりいないと思います。それでもなろうと思ったのは、医者の友人に勧められたから。子どもができて芸能界の仕事だけで「この先、大丈夫か」「手に職をつけた方がいいんじゃないの」「鍼灸師は国家資格だし面白いよ」と教えてくれたのです。2011年のことです。

 友人の言葉を聞いて、僕はそれまで鍼灸の治療を受けたことさえなかったのに、なぜか「面白そうだな」と興味をもったんですよね。切羽詰まっていた、というのもあります。レギュラーで担当していた“お宅訪問”が好評を得たワイドショー「ジャスト」(TBS系)は2005年に終了し、その翌年42歳で結婚。男の子2人に恵まれたのですが、2011年当時、息子たちは4歳と2歳。まだまだ頑張らないといけませんでした。

 タレント業以外で確かな技術を身につけたほうがいいのかなと探していたので、友人の話を聞いて、すぐに資格取得のための専門学校を調べました。そうしたら、国家資格を取得するには、3年かかることがわかって。授業料も年間200万円弱かかる。決して安くはありませんよね。

 募集締め切りギリギリだったので、急いでAO入試の面接を受け入学しました。振り返れば、このタイミングが良かったと思います。僕はもともと人見知りで、周りと打ち解けるのに時間がかかる。しかも、海外ロケの仕事があり、1週間遅れで授業に合流。「あれ、ミスターちんじゃね?」「芸能界やめたのかな」と噂されていたらしく、最初はみな近づいてきてくれなかったんですよ(笑)。

 そんななか、「三宅さん(本名:三宅康敏)って芸能人なんですか?」と声をかけてくれた男3人のうちの1人が、今、一緒に働いているスタッフです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(HP/時事通信フォト)
「私嫌われてる?」3年間離婚を隠し通した元アイドルの穴井夕子、破局後も元夫のプロゴルファーとの“円満”をアピールし続けた理由
NEWSポストセブン
小野田紀美・参議院議員(HPより)
《片山さつきおそろスーツ入閣》「金もリアルな男にも興味なし」“2次元”愛する小野田紀美経済安保相の“数少ない落とし穴”とは「推しはアンジェリークのオスカー」
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン
記者会見を終え、財務省の個人向け国債のイメージキャラクター「個子ちゃん」の人形を手に撮影に応じる片山さつき財務相(時事通信フォト)
《つけまも愛用》「アンチエイジングは政治家のポリシー」と語る片山さつき財務大臣はなぜ数十年も「聖子ちゃんカット」を続けるのか 臨床心理士が指摘する政治家としてのデメリット
NEWSポストセブン
森下千里衆院議員(時事通信フォト)
「濡れ髪にタオルを巻いて…」森下千里氏が新人候補時代に披露した“入浴施設ですっぴん!”の衝撃【環境大臣政務官に就任】
NEWSポストセブン
aespaのジゼルが着用したドレスに批判が殺到した(時事通信フォト)
aespa・ジゼルの“チラ見え黒ドレス”に「不適切なのでは?」の声が集まる 韓国・乳がん啓発のイベント主催者が“チャリティ装ったセレブパーティー”批判受け謝罪
NEWSポストセブン
高橋藍の帰国を待ち侘びた人は多い(左は共同通信、右は河北のインスタグラムより)
《イタリアから帰ってこなければ…》高橋藍の“帰国直後”にセクシー女優・河北彩伽が予告していた「バレープレイ動画」、uka.との「本命交際」報道も
NEWSポストセブン
歓喜の美酒に酔った真美子さんと大谷
《帰りは妻の運転で》大谷翔平、歴史に名を刻んだリーグ優勝の夜 夫人会メンバーがVIPルームでシャンパングラスを傾ける中、真美子さんは「運転があるので」と飲まず 
女性セブン
安達祐実と元夫でカメラマンの桑島智輝氏
《ばっちりメイクで元夫のカメラマンと…》安達祐実が新恋人とのデート前日に訪れた「2人きりのランチ」“ビジュ爆デニムコーデ”の親密距離感
NEWSポストセブン
イベントの“ドタキャン”が続いている米倉涼子
「押収されたブツを指さして撮影に応じ…」「ゲッソリと痩せて取り調べに通う日々」米倉涼子に“マトリがガサ入れ”報道、ドタキャン連発「空白の2か月」の真相
NEWSポストセブン
元従業員が、ガールズバーの”独特ルール”を明かした(左・飲食店紹介サイトより)
《大きい瞳で上目遣い…ガルバ写真入手》「『ブスでなにもできないくせに』と…」“美人ガルバ店員”田野和彩容疑者(21)の“陰湿イジメ”と”オラオラ営業
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
《安達祐実の新恋人》「半同棲カレ」はNHKの敏腕プロデューサー「ノリに乗ってる茶髪クリエイターの一人」関係者が明かした“出会いのきっかけ”
NEWSポストセブン