「奥さんにとても感謝している」
僕が勉強する姿を見て、息子たちも勉強する子になったか? そんなことはありませんね(笑)。上の子は今、高校1年生、下の子は中学2年生になりました。上の子は顔も性格も、僕の小さい頃によく似ているので、何かと気になります。下の子は朝、ズボンの前後ろを反対に履いたり、今日は何の授業があるのか把握していないような天然で、家族にとって癒やしの存在。2人とも難しい年頃のはずですが、今でも家族でカラオケボックスに行きます。そういう時間を大事にしたいんですよ。
子どもたちが小さい頃から家事も育児も、積極的にやってきました。たとえば、料理は僕が週3回ぐらい作っています。奥さんも仕事をしていて共働きだから、というのもありますけど、家事や育児をやるのを、全然苦に感じないんですよね。
奥さんにとても感謝しているので、自然とそうなるのかも。奥さんは15歳年下。知り合ったときはアパレルの販売員でした。明るくて、ポジティブで、めげない強さを持っている人。当時の僕は他人と共同生活できるようなタイプではないうえ、将来どうなるかもわからない芸能人。そんな僕と結婚してくれて、子どもまで産んでくれて、家庭を築けたなんて、奥さんのおかげ。彼女に本当に救われています。
(後編に続く)
取材・文/中野裕子(ジャーナリスト) 撮影/山口比佐夫