元監督は「身に覚えのないものもいっぱいあります」

女子バレー部を長年率いた元監督(右)とOGのコーチ(左)

女子バレー部を長年率いた元監督(右)とOGのコーチ(左)

 西日本短期大学附属高校に元監督の暴言、モラハラ、元監督と元コーチの退職理由、未成年の部員に酒盛りの準備をさせてことなどについて事実確認を求めると、以下のように回答した。

「当校としましては、事実と相違する為、詳細についてはお答えすることができません」

 一方、元監督に辞任理由を尋ねると次のように述べた。

「保護者会で3年生の一部の保護者からそういう話が出てきて、その3、4日後に学校から『どうされますか?』ということでした。子供たちから聞き取った証言だけではなく、第三者委員会を立ち上げての調査というものもなかったので、それならもう自分たちはできないということで、一線を引かせて(辞任させて)もらったんです。

 身に覚えのないものもいっぱいありますが、今さら何を言っても言い訳になりますし、もう現場に戻るつもりもありません。(暴言については)言葉のキャッチボールがドッジボールになっただけです。何か言ったら暴言じゃないですか。

 レギュラーの子とベンチに入っていなかった子たちのあいだにモチベーションの差も当然あったから、自分も配慮不足だったと思います。一緒に子供たちと寮でも生活していましたから、子供たちや保護者ともすごく信頼関係ができあがっていたと思っていました。温度差があったのかなと思います。もう新しい指導者もおりますので、申し訳ないですけど、これ以上はお答えできません」

「辞めたからもう、終わり」ということなのだろうか。元バレー部のある保護者は涙ながらに現在の心境を語った。

「今も指導者のことは許せません。でも、娘たちは西短のバレーが大好きで、今まで精一杯がんばってきました。酷い暴言やモラハラで苦しい思いもしました。しかし、心無い指導者に負けたわけはありません。それでも立ち上がって今は進学や新しい道をみつけて前を向いて歩こうとしています」

 西短女子バレー部は新たな監督を招聘して、昨年10月から新体制でスタートしている。同校のホームページには《共に進もう、輝く未来へ。》という言葉が掲げられているが、説明責任を果たさずして、輝く未来へは進めないのではないだろうか。

(了。前編から読む

情報提供募集

「NEWSポストセブン」では、情報・タレコミを募集しています。下記の「公式ツイッター」のDMまで情報をお寄せください。

DMはこちらからお送りください!

関連キーワード

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン