「増刊号」を彷彿させる休日版も
14番目は、「休日放送のダイジェスト番組がある」こと。『笑っていいとも!』は日曜午前にその週を振り返る『笑っていいとも増刊号』というダイジェスト番組がありましたが、『ぽかぽか』も大半の週で土日午後に『今週のぽかぽか』が放送されています。
15番目は、「ライオンちゃんの存在感が大きいコーナーがある」こと。『ぽかぽか』には「ライオンちゃんと行く!肉食さんぽ」というグルメロケ企画がありますが、マスコットキャラのライオンちゃんがここまでフィーチャーされるのはひさびさ。正確には『笑っていいとも!』ではなく、次に放送されていた『ライオンのごきげんよう』ですが、当時を思い出すという意味で最後に挙げました。
『笑っていいとも!』が終了してからまもなく9年になるだけに、『ぽかぽか』は、単にいいところを踏襲しているわけではありません。たとえば「ぽいぽいトーク」は、よくあるトークコーナーではなく、「『〇〇っぽい』というゲストの勝手なイメージをもとに素顔を引き出し、大喜利も交えて笑いを生み出す」などの工夫が見られます。
まだはじまったばかりの番組だけに試行錯誤の最中であり、今後もさまざまな工夫を凝らしていくでしょう。生放送だけに失敗もありそうですが、平日昼の名物番組としてどこまで、偉大な『笑っていいとも!』に近づいていけるのか楽しみです。
【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。