予想されるM7クラスの首都直下地震
日本の場合、プレート境界地震は100〜200年周期で起きるという。ふり返れば、関東大震災が起きたのは1923年。今年、ちょうど100年目だ。周期的にプレート境界地震が起きる時期に来ているのだ。
事実、首都直下地震は「今後30年以内に70%」の確率で発生するといわれている。日本政府は「東京都、茨城県、千葉県、埼玉県、神奈川県、山梨県を含む南関東地域のどこかを震源として起こるM7クラスの大規模な直下地震」と定義し、国家の中枢や多くの人口を擁する地域で被害が予想されると危惧している。
「首都直下地震には、活断層での地震もプレート境界地震もあり、その揺れや被害の可能性は20ほどシミュレーションで調査されています。中でも最大級の被害が想定される『都心南部直下地震』は、約20万棟の建物が全壊・焼失し、約6100人が死亡すると試算されている。特に国家の中枢や多くの人命に被害が及ぶと想定され、もっとも対策を必要とするシナリオです」
(第2回につづく)
※女性セブン2023年3月16日号
最新版 首都直下地震危険地域ワースト10
荒川、足立、墨田、葛飾、台東の危険地域


