「譲れない部分は、私のすごく奥の方で強く存在してくれてます。だからどう変化しても、それは私の音楽」
かつてダーウィンは『進化論』の中でこう語った。「生き残っていくのは優れた種ではない。それは偶然であり、たまたまその時代に適応できた種である」と。彼女の発想に似てはいないだろうか。
「余計なプライドがあると新しいことにも挑戦しにくくなります。私のファンの方々は10~20代も多くて、時代を動かしてくれてます。他のアーティストさんの歌を歌うことで、自分がなくなるなんて私は考えたこともなかった。この時代を楽しむことを邪魔するプライドはいらないんです」
現代はCDではなくサブスクの時代、ネット発のアーティストも多い。彼女は「むしろあらゆるところから新たな才能が出てきて音楽業界は豊かになっていると思う。決して衰退しているとは感じていない」と、その時代の変化もネガティブに捉えていない。
時代の変化を怖れず、それよりも馴染み、自分の進化をも促している宇野実彩子。今年は全国9都市18会場にて全国トークショー。7/16にはバースデーイベント。秋にフルアルバム発売から全国LIVEツアーなども予定されている。
彼女がファンとこの時代にどんな“大恋愛”を見せてくれるか。語る彼女の笑顔は、今季、芽吹き始めた桜のように、あくまでも明るく未来への輝きに満ちていた。
取材・文/衣輪晋一(メディア研究家) 撮影/山口比佐夫
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