『クイズ!ドレミファドン』のホームページ

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 ちなみに、その1980年代と1990年代は「イントロ全盛期」と言われ、『クイズ!ドレミファドン』にとっては作問の要となる時期。この時期をベースにしつつ、2000年代以降のヒット曲を織り交ぜながら、若年層も楽しめるイントロクイズに仕上げています。

 そもそも「イントロ離れ」は、基本的に新曲に対するものであり、イントロが長い昭和・平成の曲を否定するようなものではありません。むしろ、「単純にカッコイイ」「バンドの良さが際立つ」などと長いイントロの長所に気づくような声が多く、「昭和・平成の曲を聴いてイントロクイズの楽しさに目覚めた」という人も少なくないのです。

 その他、若年層の支持が厚い情報番組『ラヴィット!』(TBS系)でも何度となくイントロクイズが行われているほか、アイドルバラエティの定番企画として放送されるケースも多く、クイズアプリやイベントなどもあるなど、「若年層がイントロクイズにふれる機会は意外に多い」と言われています。

俳優がイントロクイズに挑む好影響

 もう1つ見逃せないのは、フジテレビの『クイズ!ドレミファドン』に対する再評価。

 前述したように、イントロクイズはフジテレビが開発したクイズ形式である上に、46年超もの歴史があり、ファミリー層の視聴も狙いやすい貴重なコンテンツ。さらに近年は季節ごとにスタートする連ドラの番宣を絡めることで、明らかに息を吹き返した感があるのです。

 今春も木村拓哉さん、天海祐希さん、波瑠さん、奈緒さんら人気俳優がイントロクイズに挑む希少さがある上に、「他の番宣出演と違って素の表情が見られる」という声があがるなど視聴者の評判は上々。若年層にとっては、よく知る俳優の楽しそうな姿を見ることで、イントロクイズが身近になっているのではないでしょうか。

 また、制作サイドにとっては、「製作費という点で計算がしやすい」などのメリットもあります。俳優側も知識や教養を問われるクイズではなく、出演作の主題歌なども多いため、「他の番宣より出やすい」ことも、番宣特番として定着した理由の1つ。幅広い年齢層が見やすく、制作サイドにも出演者にもメリットがあるだけに、『クイズ!ドレミファドン』は今後も季節ごとに放送されていくでしょう。

【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。

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