芸能

稲森いずみが挑戦、日テレ4月改編の大人向け深夜ドラマ枠「過激すぎた韓国版」を越えられるか

「大人女性層」向けのドラマに挑戦する稲森いずみ(時事通信フォト)

「大人女性層」向けのドラマに挑戦する稲森いずみ(時事通信フォト)

 日本テレビが4月改編で金曜夜にこれまでにない「ドラマ枠」を新設する。その名も「金曜ドラマDEEP」。放送時間帯は毎週金曜の24時半から30分間で、深夜帯だからこそ描けるディープな作品を放送していくという。メインターゲットは18歳以上の「大人女性層」とあって、内容はラブサスペンスや裏切り、騙し合いなど“濃い”テーマを扱うようだ。その第1弾が4月7日から放送される『夫婦が壊れるとき』。

 原作は2015年・2017年に英国BBCで放送された大ヒットドラマ『女医フォスター 夫の情事、私の決断』。各国でリメイクされているが、日本人にとっても馴染み深いのは2020年に韓国でリメイク放送された“問題作”だろう。映画評論家の秋本鉄次氏が語る。

「韓国では『夫婦の世界』というタイトルでリメイクされています。社会現象になるほどのヒット作になり、韓国のケーブルテレビ史上最高視聴率を記録しました。ただ、過激な性描写や暴力シーンがあったことで『19禁(日本のR-18)』に指定されています。Netflixで配信されていることもあり、日本でも話題になりました。今回は日テレが力を入れて新設したドラマ枠なのでどこまで表現できるかがカギになると思います」

 その『夫婦が壊れるとき』で主演を務めるのは女優の稲森いずみ。稲森が演じるのは病院の副院長で内科医の陽子。夫(吉沢悠)と子供に囲まれた何不自由ない完璧な生活を送っていたが、夫が若い女性(優希美青)と不倫したことで生活が壊れ、壮絶な復讐劇を始めるというストーリーだ。序盤からドロドロな展開が予想されるが、秋本氏は稲森の演技にこう期待する。

「稲森と言えば『ビーチボーイズ』での爽やかな水着姿から、クールな雰囲気を活かしたキャリアウーマンまで演じる役どころが非常に幅広い女優です。今回の陽子役は“若い女性に夫を奪われる”という難役。女性としての葛藤はもちろん、韓国版などで見られたハードな復讐劇をどう日本のドラマのなかで再現していくかが楽しみです。稲森は今年で51歳。石田ゆり子などもそうですが、歳を重ねるごとにどんどん美しくそして深みが出てきている。今作は激しいシーンが多いので、どこまでこれまでの自分を壊せるか。さらなる新境地を開拓するのではないでしょうか」

 刺激的な作品になりそうだ。

※週刊ポスト2023年4月7・14日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
若隆景
序盤2敗の若隆景「大関獲り」のハードルはどこまで下がる? 協会に影響力残す琴風氏が「私は31勝で上がった」とコメントする理由 ロンドン公演を控え“唯一の希望”に
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン