中村の結婚にロスの人も多い
主演俳優になるまで年数がかかったからでしょうか。円の外側から現場を見る力も備わっていれば、コロナ禍の早い段階で自宅での料理動画をあげて話題をさらうなど、裏方気質もあればクリエーター気質もある。そうした中村サンの“素”の部分が、3月27日の『ZIP!』(日本テレビ系)のスタジオ訪問につながったし、『午前0時の森』(同)への“お手紙”だったと思います。
同番組はミトちゃんが中村サンに対し、もっとも「見て」というものなのだとか。よってヘビーウオッチャーの中村サンが書いたお手紙は、ラジオ番組で熱心なリスナーからの手紙やネタを織り込んだメッセージを読みなれているオードリー若林サンをも感嘆させる内容だったのです。そう、なんだか“はがき職人”みたいなお手紙だったんですよね(笑い)。
『ZIP!』でミトちゃんの腕の短さに魅力を感じると生告白した中村サンは『午前〜』へのお手紙では「理想の上司は、家では主にアザラシのように床で寝ております」と。「日本テレビアナウンス部副主任」「NFL倶楽部初代アシスタント」「圧倒的理想の上司」などとミトちゃんの肩書や経歴をいじり倒し、『午前〜』準レギュラーの芸人・TAIGAさん(47才)にも触れるなど、中村サンの笑いのセンスと優しさがギッシリ詰まったものだったのです。
ちなみにTAIGAさんとは、あの「ぺこぱ」の師匠にあたるピン芸人さんで、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「40歳過ぎてバイトやめられない芸人」でも紹介された苦労人。そんなプロフィールもきっと中村サンはわかっていらして、お手紙に織り込んだのだと思われます。
中村サンのファンの皆さんはもちろん「ロス」の日々を送られているでしょうが、ミトちゃんを批判するようなコメントは私が見る限り、ありません。女性に人気の男性芸能人が結婚すると、一定数のファンは確実にいなくなるといわれています。が、それ以上にバリキャリ妻を明るく支え、帰宅した妻を手料理で迎える中村サンの“ダンナさま”力をリスペクトするかたたちが激増しているように思います。私もそのひとりです。
そして絶妙なタイミングで『ZIP!』は時間を拡大してリニューアル。すごすぎますよね。
中村倫也サン、水卜麻美アナウンサー、改めましてご結婚おめでとうございます!
構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『アップ!』(メ〜テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2023年4月20日号