「オフレコ前提の取材でしたから、各社この発言が問題であることを認識しつつも、報じない判断をした。その中で、毎日新聞がいち早く本人に実名で報道する旨を事前に伝えた上で、この発言を報じました。取材していた毎日の女性の番記者がこの発言について強く問題視し、さらにその上の女性官邸キャップが、これは看過できない発言だと考え、報じる決断をしたそうです。
結果、記事はその官邸キャップの署名で配信されました。“オフレコ破り”ということについては賛否両論ありましたが、あまりの問題発言だったため、他紙でも『毎日、よくやった!』という声が多かったのは事実です」
そのスクープから時を置かず、A氏は政治部から異動することになる。オフレコ破りと何らかの因果関係はあるのだろうか。
毎日新聞に聞くと「従業員の人事についてはお答えしておりません。(オフレコ破りの記事が原因で異動になったとの話があることについて)そのような事実はありません。また、報道は『オフレコ破り』ではなく、『オフレコ解除』であり、判断は正しかったと考えております」(社長室広報ユニット)とのことだった。
※2023年4月28日/記事タイトルならびに本文の一部を修正しました。