芸能

「友達は誰一人いない。無理して作る必要はない」中村メイコ、唯一の親友・美空ひばりさんへの思いを語る

中村メイコ

親友・美空ひばりさんとの思い出を語った中村メイコ

《私はもう、友達は持たないでしょう。あなたが最高だったから》。女優の中村メイコ(88才)は親友・美空ひばりさん(享年52)の葬儀でこんな弔辞を読んだ。2才のときに子役デビューして以来、映画やテレビ、舞台で活躍を続けてきた中村は自他共に認める生粋の「ひとり好き」。

「私はもともと一人っ子できょうだいがおらず、昔からひとりでいるのがラクでした。それでも普通の主婦も長いこと経験したし、子供たちの友達のお母さまとはいわゆるママ友としてお茶を飲んだり食事をしたりしましたが、どうしても世のお母さまたちと私とでは違う世界にいるように感じていました。

 そもそも私はけんかとまでいかなくても、相手に嫌な感じを持たせたり、機嫌を悪くさせたりすることが苦手なタイプです。なので、誰とでも仲よくはしますが、腹を割って話せる人はいなかったし、それでいいと思っています」(中村・以下同)

 そんな彼女の唯一の友達がひばりさんだった。お互い「天才少女」としてテレビやラジオに引っ張りだこだったため、10代の頃から面識はあったものの、当時中村は「大人ぶった変な人」とひばりさんを敬遠していたという。

 2人の仲が縮まったのは、1964年にひばりさんと小林旭が離婚してからだった。ひばりさんの母が「芸能界で仕事を続けながら、家庭生活をうまくやっている様子をひばりのために見せてほしい」と頼んできたのだ。ほどなくして中村家を訪れたひばりさんは「今日泊めて」と唐突に切り出し、まごつく中村夫妻を尻目に「3人で寝ればいいじゃない」と言い放った。

「仕方なく、夫と私と3人でベッドの上で川の字に寝ることに。しかも彼女は『美空ひばりはいつでもセンターなの』と真ん中を陣取って眠ったから、夫は一睡もできませんでした(笑い)」

 川の字で眠った夜から、2人は親睦を深めていった。あるときはゲイバーで飲み明かし、別の日には家族ぐるみで誕生日を祝い、またある夜にはおでんの屋台で飲み明かした挙げ句、店主が寝ている間に2人で自宅前の公園まで屋台を押して移動させたこともあったという。

「ひばりさんも幼い頃に歌手デビューして特殊な環境にいたから、言葉にしなくても何でもわかり合えました。何も説明しなくても、嫌だね、楽しいね、というのが同じ次元だったんです。だから仲よしでした」

関連記事

トピックス

2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「王子と寝ろ」突然のバス事故で“余命4日”ののち命を絶った女性…告発していた“エプスタイン事件”【11歳を含む未成年者250名以上が被害に】
NEWSポストセブン
日曜劇場『キャスター』(TBS系)で主演を務める俳優の阿部寛
《キャスター、恋は闇…》看板枠でテレビ局を舞台にしたドラマが急増 顕著な「自己批判や自虐」の姿勢 
NEWSポストセブン
人気シンガーソングライターの優里(優里の公式HPより)
《音にクレームが》歌手・優里に“ご近所トラブル”「リフォーム後に騒音が…」本人が直撃に語った真相「音を気にかけてはいるんですけど」
NEWSポストセブン
世界中を旅するロリィタモデルの夕霧わかなさん。身長は133センチ
「毎朝起きると服が血まみれに…」身長133センチのロリィタモデル・夕霧わかな(25)が明かした“アトピーの苦悩”、「両親は可哀想と写真を残していない」オシャレを諦めた過去
NEWSポストセブン
キャンパスライフをスタートされた悠仁さま
《5000字超えの意見書が…》悠仁さまが通う筑波大で警備強化、出入り口封鎖も 一般学生からは「厳しすぎて不便」との声
週刊ポスト
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
エライザちゃんと両親。Facebookには「どうか、みんな、ベイビーを強く抱きしめ、側から離れないでくれ。この悲しみは耐えられない」と綴っている(SNSより)
「この悲しみは耐えられない」生後7か月の赤ちゃんを愛犬・ピットブルが咬殺 議論を呼ぶ“スイッチが入ると相手が死ぬまで離さない”危険性【米国で悲劇、国内の規制は?】
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン
笑顔に隠されたムキムキ女将の知られざる過去とは…
《老舗かまぼこ屋のムキムキ女将》「銭湯ではタオルで身体を隠しちゃう」一心不乱に突き進む“筋肉道”の苦悩と葛藤、1度だけ号泣した過酷減量
NEWSポストセブン
折田楓氏(本人のinstagramより)
「身内にゆるいねアンタら、大変なことになるよ!」 斎藤元彦兵庫県知事と「merchu」折田楓社長の“関係”が県議会委員会で物議《県知事らによる“企業表彰”を受賞》
NEWSポストセブン
“ボディビルダー”というもう一つの顔を持つ
《かまぼこ屋の若女将がエプロン脱いだらムキムキ》体重24キロ増減、“筋肉美”を求めて1年でボディビル大会入賞「きっかけは夫の一声でした」
NEWSポストセブン