あえて太った体をさらす意味
「経験上、誰かに見張ってもらわないと挫折すると思ったので、決意表明として太った体の写真を撮って、インスタにさらしました。インスタは映えが命なのに……(笑い)。しかも当時は築47年の団地に家族でひしめき合って暮らしていたから家の中も散らかり放題。おしゃれなインスタグラマーさんたちが素敵な背景で撮った写真を載せているのを尻目に、背景を切り抜いてアップしていました。
徐々に応援してくれるフォロワーさんが現れて、時に愚痴り、時に相談しながら挫折せずダイエットを続けられたのはインスタのおかげ。私にとって間違いなく、SNSは20kg減の大きなモチベーションでした」
決意表明の後、最初に取り組んだのは「買い物の仕方を変える」こと。
「忙しいとき、ストレスがたまったときについ手を伸ばしていたのが、冷凍パスタやスナック菓子のような手軽で高カロリーな食べ物でした。だけどそれらは家にあるから食べるのであって、そもそも買わなければ食べられないという当たり前のことに気がついたんです。だからスーパーでの“巡回ルート”を変えるよう意識しました」
スナック菓子やアイス、パンのコーナーをパトロールして新商品をチェックするのが常だったが、ダイエットを決意してからは、野菜と海藻コーナーをマストとして、肉・魚、豆腐、缶詰・乾物、牛乳、冷凍野菜などくまなく巡回。煮豆パウチやもずく、キムチなど、手軽なヘルシー食材も必須で買うようになった。
(後編に続く)
※女性セブン2023年5月25日号