誰が大量の向精神薬を準備したのか。なぜ寝たきりだった段四郎さんが自ら薬を大量にのむことができたのか。なぜ薬瓶や薬袋が残されていないのか。なぜ段四郎さんと母親の死亡が数時間も違うのか。一家心中ならばなぜ両親はパジャマ姿だったのか──謎の解明にはまだ時間がかかりそうだ。
18日は、弟子筋の歌舞伎役者や俳優、裏方スタッフに対する、猿之助によるセクハラ・パワハラ疑惑を報じた本誌『女性セブン』2023年6月1日号の発売日でもあった。自宅で倒れている3人を発見し救急に通報したのは、猿之助のマネジャー2人。そのうちの1人が、俳優としても活動する40代のA氏だったとされる。
「Aさんは猿之助さんから絶対的な信頼を得ていました。猿之助さんにぴったりついて身の回りの世話をするようになったのは、ここ2年ほどのことでした。地方興行のときなどは、ホテルで猿之助さんと同じ部屋に泊まることも多かった」(劇場関係者)
猿之助の発見時、近くには“遺書”のような書き置きがあったという。スケッチ用のキャンバスに書かれ、壁に立てかけられた状態だった。
「そこには、猿之助さんの本名と一緒に《A 次の世であおう》といった趣旨のことが書かれていました」(捜査関係者)
今回の公演中の5月中旬にも、A氏は猿之助と終始行動を共にしていた。公演終わりで猿之助が共演者らと買い物をしたり、食事に行った際にも同席するなど、その厚い信頼と親密さには、一介のマネジャー以上のものがあった。
「事件後、Aさんは親族ですら連絡がつかない状態になっており、失踪説も出ていました。ですが事件から数日後に、公演中の明治座の楽屋に姿を見せました。Aさんの父親も公演関係者だったことに加え、澤瀉屋のマネジャーとしての仕事もあったからでしょう。出入りにはかなり気を使い、警戒していたようです」(前出・劇場関係者)
前述した“遺書”以外にも、猿之助は書き置きを残していたという。
「《自分の財産はAに相続させる》といった猿之助さんの意思が綴られていました。猿之助さんは未婚で、お子さんもいなかったですから」(全国紙社会部記者)
※女性セブン2023年6月8日号