芸能

フジテレビにアナウンサー王国復活の兆し “いいとも方式”で育成される若手アナと再評価される中堅アナたち

小室瑛莉子アナ

『めざまし8』のメインキャスターに起用された小室瑛莉子アナ(公式HPより)

 かつてフジテレビでは多くの花形アナウンサーたちが画面を彩り、“アナウンサー王国”と呼ばれた時代があった。今その“王国”に復活の兆しが見られるという。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 この1か月あまり、業界内で「フジテレビのアナウンサーがいい」「この春の異動で雰囲気がよくなった」などの声を何回か聞きました。

 確かに今春は各番組のメインキャスターにいくつかの変化がありました。

 主な番組では、『めざまし8』のメインキャスターが永島優美アナから、小室瑛莉子アナ(月曜~木曜)と岸本理沙アナ(金曜)に交代。『Live News α』のメインキャスターが内田嶺衣奈アナと小澤陽子アナから、堤礼実アナ(月~木曜)と海老原優香アナ(金曜)に交代。

『みんなのKEIBA』のキャスターが堤礼実アナから竹俣紅アナに交替。また、『Mr.サンデー』は6月25日の放送でメインキャスターが山崎夕貴アナから藤本万梨乃アナに交代することが発表されました。

 特筆すべきは、若手を抜てきしているにもかかわらず大きなミスがないほか、業界関係者、視聴者の両方から評判がいいこと。どんな点が支持されているのでしょうか。

『ぽかぽか』効果で若手がハツラツ

 業界内で評価の声をよく聞くのは、小室瑛莉子アナと岸本理沙アナの『めざまし8』コンビ。小室アナが入社3年目、岸本アナが2年目の若手らしい明るさと元気がある上に、「アナウンスも聞き取りやすい」などと言われています。さらに視聴者からも「番組が明るくなった」「若返った感が凄い」などの声が挙がっていました。

『Live News α』『S-PARK』に出演する2年目の松崎涼佳アナ、『みんなのKEIBA』に加えて『Live News イット!』で天気キャスターを務める3年目の竹俣紅アナも含め、「2~3年目の若手にチャンスを与えてフレッシュな姿を見せている」ことが春という季節にもフィットしているのかもしれません。

 この若手アナ抜てきの背景にあるのが、今年1月にスタートした昼の帯バラエティ『ぽかぽか』。2年目の松崎アナ、2年目の岸本アナ、3年目の山本賢太アナ、4年目の渡邊渚アナ、3年目の小室アナの順で日替わり出演し、2時間の生放送で進行役を務めながら経験を積んでいる様子がうかがえます。

「昼の帯バラエティに日替わりで若手アナウンサーを起用する」という育成手法は『笑っていいとも!』と同じもの。だからこそ、「アナウンサー王国復活するのではないか」という声が挙がりはじめているのです。

 若手アナウンサーたちは『ぽかぽか』以外でも、『めざましテレビ』『めざまし8』『ノンストップ』『Live News イット!』『Live News α』と各時間帯で生放送されている報道・情報番組にも出演。リポートやプレゼンテーションなどの経験を積んでいるほか、時に『ネプリーグ』の解答者など、バラエティにゲスト出演させて知名度を上げるような起用も見られます。

 男性アナウンサーでも、3年目の山本賢太アナが、早くもイジられキャラが定着。2年目の勝野健アナ、今年入社の東中健アナと合わせたイケメンの“ケン”三兄弟として期待されています。

関連キーワード

関連記事

トピックス

安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
「『あまり外に出られない。ごめんね』と…」”普通の主婦”だった安福久美子容疑者の「26年間の隠伏での変化」、知人は「普段通りの生活が“透明人間”になる手段だったのか…」《名古屋主婦殺人》
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
《名誉毀損で異例逮捕》NHK党・立花孝志容疑者は「NHKをぶっ壊す」で政界進出後、なぜ“デマゴーグ”となったのか?臨床心理士が分析
NEWSポストセブン
2025年九州場所
《デヴィ夫人はマス席だったが…》九州場所の向正面に「溜席の着物美人」が姿を見せる 四股名入りの「ジェラートピケ浴衣地ワンピース女性」も登場 チケット不足のなか15日間の観戦をどう続けるかが注目
NEWSポストセブン
「第44回全国豊かな海づくり大会」に出席された(2025年11月9日、撮影/JMPA)
《海づくり大会ご出席》皇后雅子さま、毎年恒例の“海”コーデ 今年はエメラルドブルーのセットアップをお召しに 白が爽やかさを演出し、装飾のブレードでメリハリをつける
NEWSポストセブン
昨年8月末にフジテレビを退社した元アナウンサーの渡邊渚さん
「今この瞬間を感じる」──PTSDを乗り越えた渡邊渚さんが綴る「ひたむきに刺し子」の効果
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《中村橋之助が婚約発表》三田寛子が元乃木坂46・能條愛未に伝えた「安心しなさい」の意味…夫・芝翫の不倫報道でも揺るがなかった“家族としての思い”
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
「秋らしいブラウンコーデも素敵」皇后雅子さま、ワントーンコーデに取り入れたのは30年以上ご愛用の「フェラガモのバッグ」
NEWSポストセブン
八田容疑者の祖母がNEWSポストセブンの取材に応じた(『大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件早期解決を願う会』公式Xより)
《別府・ひき逃げ殺人》大分県警が八田與一容疑者を「海底ゴミ引き揚げ」 で“徹底捜査”か、漁港関係者が話す”手がかり発見の可能性”「過去に骨が見つかったのは1回」
愛子さま(撮影/JMPA)
愛子さま、母校の学園祭に“秋の休日スタイル”で参加 出店でカリカリチーズ棒を購入、ラップバトルもご観覧 リラックスされたご様子でリフレッシュタイムを満喫 
女性セブン
悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、筑波大学の学園祭を満喫 ご学友と会場を回り、写真撮影の依頼にも快く応対 深い時間までファミレスでおしゃべりに興じ、自転車で颯爽と帰宅 
女性セブン
クマによる被害が相次いでいる(getty images/「クマダス」より)
「胃の内容物の多くは人肉だった」「(遺体に)餌として喰われた痕跡が確認」十和利山熊襲撃事件、人間の味を覚えた“複数”のツキノワグマが起こした惨劇《本州最悪の被害》
NEWSポストセブン
近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン